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NHKエンタープライズ21、大河ドラマ『元禄繚乱』関連のマルチメディア展開を開始

1999年04月08日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 (株)NHKエンタープライズ21と(株)アクティブは、現在NHKで放送中の大河ドラマ『元禄繚乱』に関連したマルチメディアプロジェクトを共同で行なうと発表した。CD-ROMパッケージを利用した“CD-ROMプロジェクト”、インターネットを利用した“インターネットプロジェクト”、パソコン教室を利用した“コースウェア(教材)プロジェクト”を展開していく。

 CD-ROMプロジェクトでは、(株)アスキーと連携。アスキーは、CD-ROMタイトル『どらま手本 元禄繚乱 第一巻/華 元禄の世』を21日に発売する。同CD-ROMは、ドラマの内容紹介や、その時代の歴史情報、大石内蔵助を演じる中村勘九郎氏のインタビューなどを収録。CD-ROM全体の見どころをキャラクターが紹介する“見どころツアー”、ドラマのストーリー解説や登場人物相関図などを収録した“ものがたり”、ドラマの舞台裏やスタッフ紹介、歴史に関する情報など57項目を収録した“元禄見てある記”、元禄諸相や徳川幕府、上杉/吉良、赤穂それぞれのお家事情を紹介する“お家はやわかり”の4メニューで構成されている。Windows 95/98およびMacintosh対応で、価格は4800円。『どらま手本 元禄繚乱』シリーズは、『第二巻/乱 刃傷! 松の廊下』(7月下旬発売)、『第三巻/義 いざ! 討ち入り』(11月上旬発売)の全3巻。



 インターネットプロジェクトでは、ウェブサイト“電脳細見 元禄繚乱”を開設。ドラマのあらすじや時代背景紹介、登場人物解説などを行なうほか、“忠臣蔵”や元禄繚乱に関連したテーマで川柳やエッセイ、イラストを一般公募し、サイト上で掲載する。毎週月曜日更新。また、ニフティ(株)と連携しており、NIFTY SERVE会員向け有料コンテンツ“元禄大学”、“元禄図鑑”、“元禄高座”、“元禄福袋”が用意されている。元禄大学は、ドラマの名場面にまつわる歴史的トピックなどを専門的に紹介。元禄図鑑は、松の廊下や吉原などをVRMLで再現する“VR博物館”、ドラマに出てくる言葉を解説する“言語辞典”で構成。元禄高座は、元禄繚乱に関した著名人のエッセイや、出演者インタビューを紹介。元禄福袋は、shockwaveによるミニゲーム、プレゼントクイズコーナーなどで構成されている。月額500円でNIFTY SERVE会員のみ利用可能。



 コースウェアプロジェクトは、パソコン教室の初心者向けコースの教材として、元禄繚乱を活用するというもの。教材としてアスキーのCD-ROMを使用するほか、元禄繚乱ホームページを参照したり、文字入力の練習に登場人物の名前を入力させるなど、工夫がなされている。(株)ホーム・コンピューティング・ネットワークと連携し、全国300ヵ所にある同社運営のパソコン教室で、受講申し込みの受付を開始した。

 (株)NHKエンタープライズ21の代表取締役社長である齊藤暁氏は、「大河ドラマのメディアミックスの一環として、デジタルコンテンツ市場に貢献するべくこのプロジェクトをスタートさせた。ドラマのあらすじなど、元禄繚乱に関連する補完情報を3つのコンテンツで提供し、メディア別に各社と連携して事業を展開していく」としている。また、プロジェクト展開とともに、NHKエンタープライズ21とアクティブ、日本電信電話(株)の3社が共同で、NTTの電子透かし技術を利用した著作権保護、不正利用探索のネットワーク実証実験を行なうという。

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