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マイクロソフト、Windowsシステムの集中管理ツール『SMS2.0』を発表

1999年04月08日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 マイクロソフト(株)は、Windowsベースのデスクトップ/サーバーシステムの集中管理を行なうためのソフトウェア『Microsoft Systems Management Server Version 2.0』日本語版を、5月14日に発売する。



 Microsoft Systems Management Server Version 2.0(SMS 2.0)は、DMTF(Desktop Management Task Force)が提唱するデスクトップ管理技術“WBEM(Web-based Enterprise Management)”に準拠し、Windowsベースのパソコンのハードウェア/ソフトウェア情報の収集とインベントリー作成、ソフトウェアの一括配布やライセンス管理などの機能を備える。

 現在提供されているSMS 1.2のユーザーからのフィードバックをもとに、多くの要望のあった機能が搭載され、システム管理者の手間の軽減とTCOの削減に役に立つとしている。SMS 2.0で追加/強化された主な機能は以下の通り。

・ハードウェアインベントリー機能

CIM(Common Information Model)をサポートしており、WMI、DMI、Win32などのソースデータにアクセスし、ハードウェアに関する管理情報を自動的に収集してデータベースを作成する

・ソフトウェアインベントリー機能

クライアントにインストールされているファイルについて、日付、ファイルサイズだけでなくプロパティ情報をも検索し、データベースを作成する

・西暦2000年問題対応製品チェック機能
西暦2000年問題に対応しているかどうかを記述したデータベースをもとに、ソフトウェアインベントリー機能で収集したクライアントシステムのソフトウェアデータベースと比較して、対処の必要なソフトウェアを特定することができる。マイクロソフト製品については、同社からデータベースが提供される予定

・ソフトウェアメータリング機能

ネットワーク上のパソコンで実行されるアプリケーションソフトウェアを監視し、登録ライセンス数以上にソフトウェアが起動されたり、未登録のソフトウェアが起動されたりした場合に検出および、使用を制限したりできる

SMS 2.0の動作条件を表に示す。価格は22万6000円(10クライアントライセンス付き)。

サーバー

コンピューター本体 Pentium-133MHz以上またはAlphaプロセッサーを搭載し、Windows NT Server 4.0以上が稼働するコンピューター。プライマリーサイトではSQL Server 6.5以上が必要

最小稼働メモリー 64~96MB以上(128MB以上を推奨)
HDD NTFSファイルフォーマットの1GB以上の空き容量(6GB以上を推奨)
対応ネットワークシステム Windows NT Server 3.5以上、LAN Manager 2.1c以上、Novell NetWare 3.12/4.x以上

クライアント

Windows NT 4.0(Workstation、Server、Enterprise Edition)、Windows NT 3.51(Workstation、Server)、Windows 98/95、Windows 3.1のいずれかが稼働するPC/AT互換機または日本電気のPC-9800シリーズ。あるいはWindows NT 3.5以上が稼働するAlphaプロセッサーシステム

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