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IDC Japan、2010年にはカーディスプレー市場が現在のパソコン市場規模になると発表

1999年03月29日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子

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 民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)(IDC Japan)は、車載用ディスプレー(カーディスプレー)の市場が2001年以降急速に拡大し、現在のパソコン市場規模にまで成長すると発表した。

 同社はその普及要因として、以下を挙げた。

・ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)の進展
・ASV(Advanced Safety Vehicle:先進安全自動車)やAHS(Automated Highway System:自動運転道路システム)の進展による、警報表示や車間距離表示などの新たなディスプレーの出現
・車のエレクトロニクス化
・各種情報サービスとの連動

 また、今後は低価格や低コストといった理由から、TFTカラー液晶ディスプレーが市場の牽引役になると分析。そのディスプレーのデバイス全体に占める割合は、2010年には現在の3倍以上にあたる37.9パーセントにまで拡大すると予想する。

 同社は1995年から現在の伸張率を算出、さらに現在から2010年にかけてのカーディスプレー全体の年次平均伸張率を37.8パーセントと予測した。台数ベースの予想では、'99年には460万台であった需要が2010年には8800万台に上るとする。この理由として、

・ディスプレー本体の低価格化
・車の本体の価格維持の傾向

の2点を挙げた。また、カーディスプレーのサイズが変動すると考えにくいことから、ある一定の量産規模に達すれば規模の経済の効果が発生するであろうと分析する。

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