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「マイクロプロセッサーの未来はSOI技術にあると思う」--米アップルコンピュータ、Jon Rubinstein上級副社長に聞く(全文)

1999年03月24日 00時00分更新

文● 聞き手:林信行

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挑戦的なパフォーマンスを唱う広告、過去の資産を切り捨てて未来の技術を採用する大胆さ、そしてどこまでも優美なデザイン。ジョブズの復活後、アップルのハードウェアは大きく変わり始めた。アップル社でハードウェアエンジニアリング部門の上級副社長を勤めるJohn Rubinstein氏に、アップル製ハードの今後の展望などについて聞いてみた。聞き手は、林信行氏。

なおこの記事は、“「マイクロプロセッサーの未来はSOI技術にあると思う」--米アップルコンピュータ、Jon Rubinstein上級副社長に聞く”http://www.ascii.co.jp/ascii24/issue/990301/keyp01.html および月刊アスキー4月号(3月18日発売)の157ページに掲載した“米アップルコンピュータ ハードウェアエンジニアリング担当上級副社長 Jon Rubinstein氏”のインタビュー全文である。


SOIの技術には期待

--AppleはIBMとモトローラの両社からPowerPCの供給を受けています。最近、その両社が違う方向に進み始めていると感じていますが?

「必ずしもそうだとは思いません。我々はPowerPCがこれからも長期にわたって健全な進化を続けられるように、両者と密接な関係を保ち続けています」

--IBMには、PowerPC用のSIMD拡張であるAltiVecの採用予定がないようですが?

「確かに今のところそうした発表はありません。しかし、たくさんある資料のどこかでIBMがAltiVecの採用を検討していることを見かけた気がします。もっとも最終的な採否はIBMが決めることなので、我々の一存でどうこうすることはできませんが。ただし、我々3社はこれまでのPowerPCの発展においてたぐいまれなる良好なパートナーシップを保ってきましたし、これから先のPowerPCの発展においてもこの関係を崩すようなことはないでしょう」

--IBMは最近、Silicon on Insulator(SOI)技術を使ったプロセッサー開発に意欲的ですね?

「IBMとの密接な関係のおかげで、同社の将来技術については非常によく知っており、大きな期待を抱いています。既に多くのメーカーがSOI技術の採用を発表していますし、マイクロプロセッサーの未来はSOI技術にあると思います。パフォーマンスの上でも消費電力の上でも大きなアドバンテージがある技術といえるでしょう」

--SOIがプロセッサ技術の本流になるのはいつごろのことでしょう。

「それはまったく分かりません」

AltiVecはエキサイティングな技術だ

--PowerPC G4が示されたことで、G3を搭載した現行機種を買い控えるユーザーもいると思うのですが。

「我々がこれまでに発表したのは、G3プロセッサに特殊な命令を追加するAltiVecという拡張機能と、我々が将来の製品でAltiVecを追加したG3プロセッサを使うかもしれないということだけに過ぎず、G4についてはアナウンスしていません」

「確かに我々はAltiVecの可能性に非常に期待しており、多くの開発者も同様に期待しています。時が来て、すべての準備が整ったら、すぐにでもAltiVecを採用するかもしれませんが、それはもう少し先のことでしょう」

--AltiVecはマルチメディア関連の機能を強化するためだけに用いるのですか? それともOSやアプリケーション全般にも適用されるのでしょうか?

「AltiVecは単なる拡張命令セットに過ぎません。登場直後はMPEGのデコードや、3Dレンダリングなどのマルチメディアアプリケーションでの利用が中心になると思いますが、長い目で見れば一般のアプリケーションの高速化にも使われる可能性は大いにあります。もっとも、高速化されるのは浮動小数点演算なので、整数演算主体のソフトではあまり意味がありませんが」

--以前、アップルはフィリップス社のTriMediaの採用を唱っていたが、結局、実現しませんでした。AltiVecの採用には期待していいのでしょうか?

「この業界ではときどき、これこそがと思う技術でも実際に採用しようとすると思ったほどの成果が得られないことがある。TriMediaはこの残念な例の1つで、結局、このチップを採用するよりも専用のMPEGデコーダーを搭載した方がよい結果が得られることが後になってからわかったのです」

「AltiVecの登場はまだ少し先であり、いつ採用製品を出せるかと聞かれると、それは何ともいえませんが、我々はもちろんサードパーティーの開発者たちもが、この技術に非常に大きな期待を抱いていることだけは確かです」

--既に450MHz版PowerPC G3もサンプル出荷が始まっていますが、なぜ今回のPowerMac G3では採用しなかったのですか?

「確かに2、3のアクセラレーターカードメーカーが450MHz版G3を使った製品を出荷しているようですが、アップルが採用するとなると話は別です。我々は顧客に対して十分な量の製品を提供していかなければならないのです。昔のアップル製品では、米国で発表してから日本などの海外で製品を出荷するまで2~3ヵ月のタイムラグがありましたが、今はないでしょう? 現在は世界の主要都市で8か国語の製品を同時発売することを目標としています」

「我々の研究所では450MHzよりもっと高速に動作しているPowerPCプロセッサーもたくさんあありますが、製品として発表するとなると、世界全体に十分な供給量を妥当な価格で提供できるということが必須条件となるのです」

去年はUSB、今年はFireWireの年だ

--今年、一番面白いのはFireWire(IEEE 1394)だと思うのですが・・・。

「私もそう思います。アップルはFireWireの普及を目標にコンパック、松下(パナソニック)、Philips、ソニー、東芝と協力することを発表しました。手始めにFireWireに絡む特許を扱う特許コンソーシアムを設立しました」

「これはMPEGなどでも行なわれていることで、FireWireの搭載を考えているメーカーはコンソーシアムを通して6社の特許を効率よくライセンスすることができるようになります」

「我々は同規格が、コンシューマー向けの家電製品からパソコンの周辺機器まで、非常に広範な分野の製品で採用されることを目標としています。これは非常にエキサイティングなことです」

アップル社でハードウェアエンジニアリング部門の上級副社長を勤めるJohn Rubinstein氏 アップル社でハードウェアエンジニアリング部門の上級副社長を勤めるJohn Rubinstein氏



「去年はUSBの年でした。Intel社がUSBを開発してから何年も経っているが、長い間、誰も真剣にこの技術を使おうとはしませんでした。だが、iMacの発表で状況は変わりました。我々はiMacを通して、今後、同規格を入力デバイスや、コンシューマー向け周辺機器、リムーバブルメディアの標準インターフェースとして採用していく方針を明らかにしました」

「我々の戦略は非常に積極的なもので、USBの採用にあたって過去の遺物であるシリアルポートやADBポートを取り去ってしまいました。サードパーティーはこうした積極的な戦略を非常に歓迎してくれました。現在、Mac対応のUSB機器は130以上も発表されています」

「我々はUSB用ソフト開発でも非常に頑張りました。そのおかげで今ではUSB向けソフトを開発するノウハウも蓄積され、業界でも最も優れたドライバーモデルとクラスドライバーを提供できるに至っており、多くの開発社達がMac用USB機器の方が簡単に開発できることを実証して見せてくれています」

「今年はこれと同じことをFireWireで実現しようと考えています。そして既に多くの開発社が非常にいいフィードバックを返してくれています。実にエキサイティングなことだと思います」

AVへの展開も見据えて

--USBでのアイソクロノス転送のサポートはまだのようですが・・・。

「既にβ版のドライバーが完成しており、ウェブページを通して開発者に提供しています。これが完成すればシンセイサイザーやMIDI、スピーカーといったオーディオ関連のUSB周辺機器が充実してくるはずです」

--これまで行なわれたFireWire関係のデモで、何といっても衝撃的だったのが、ハードディスクのプラグ&プレイでした。

「私もそう思います。接続はFireWireなので、近い将来、Windowsなどでも使えるようになるでしょう。今のところFireWireのインターフェースを内蔵したハードディスクはないのです。このため、デモで紹介したディスクは、通常のATAディスクにFireWire用の変換アダプターを装着したものでした。Mac側は何も特殊なソフトを使わずストレージデバイス用のクラスドライバーを使って、このアダプターと交信しており、このアダプターはディスク側に標準的なATAの信号を送っています。ただそれだけのものだが、その結果はこれまでなかった使い心地を提供しています」

--あのハードディスクがデジタルビデオなどにもつながればうれしいのですが。

「残念ながら今のところそれはできません。というのも、デジタルビデオカメラがハードディスクというデバイスを認識できないからです。でも、いずれそうした製品が登場すれば可能になるでしょう」

「もっとも、デジタルビデオをハードディスクに記録するのであれば、パソコンを通すというのが、より一般的な方法になると思いますが」

--今後、FireWire搭載のデジタルビデオ機器が増えくると思いますが、今日のPower Mac G3がコピープロテクション機構を組み込んでいないことが将来問題になるとは思いませんか?

「あまり問題になるとは思いません。実際、今日、発売されているデジタルビデオカメラもコピープロテクション機構は備えていません。今後、DVDプレーヤーのような暗号化したコンテンツを持つ機器がFireWire対応を果たした場合、もしかしたら問題が出てくるかもしれません。しかし、そうした問題には適宜対応をはかっていきます」

FireWire上のTCP/IPになら意味がある

--以前、AppleはFireWire上でMac同士をAppleTalk接続するデモを披露しました。これを実現する予定は?

「あまり意味がないことだと思います。ただし、FireWire上にTCP/IPを流すというのなら話は別です。我々はIP over 1394などの動向にも注意を払っています」

「現在、FireWire向けのソフト開発が活発化しているが、我々はUSB同様に各種のクラスドライバーの開発に精を出しています」

「まず開発しているのはDV用のクラスドライバー、これはデジタルビデオカメラやビデオデッキを制御したり画像を取り込んだりするためのものです。それからストレージ用のクラスドライバー、これはハードディスクやヤノ電器などが発売するMOなどのリムーバブルディスクで用いられます。それから、プリンター用クラスドライバーの開発も行なっています。近い将来ハイエンドのプリンターもFireWireで接続することになるでしょう」

「今後、FireWireで接続する周辺機器はどんどん増えていくはずだが、我々はサードパーティー各社と密接な関係を築きながら、彼等に必要なサポートを提供し、クラスドライバーを磨きあげていきます」

--ソニーや松下が積極的に進めているHAVi(Home Audio/VIdeo Interoperability)にも関与していくのでしょうか?

「HAViの動きも活発化し、面白いことになってきたと思っています。関心はあるし、つぶさな動向も非常に注意深く追っています。HAViが本格的に始動する兆しが見えたら、我々も何らかの行動を起こすでしょう。だが、それまではしばらく様子を静観するつもりです」

「HAViは、家庭内ネットワーク構築の手段として注目されています。ところが、我々の現行製品は、すべてネットワーク機能を標準で備えています。このため、我々には、まず本当に別のネットワーク形態が必要なのかを検討する必要があります」

「デスクトップはギガビット時代に移っていく」 「デスクトップはギガビット時代に移っていく」



「だが、安価な家電製品同士をつなげる手段として高価な100Base-Txが向いておらず、FireWireの方が理想的だという意見にもうなずけます」

「とにかく、HAViが実用になる時には、我々もその中心にいることは確かです。
 我々は業界でも最も優れたFireWireのチームを持っており、彼等は常にハード、ソフトの両面からこの技術の地平を広げるべき前進しています」

DVD-ROM標準搭載の時代が来るだろう

--現在、規格策定中のIEEE P1394Bは最大3.2Gbpsを実現するが、今後、同技術をシステムバスなどに採用していくこともありえるのでしょうか?

「それはまずないと思います。もっとも、内蔵型周辺機器の接続ということであれば話は別です。特に内蔵型ストレージ機器を中心に今後どんどん採用されていくことでしょう。FireWire接続の着脱可能な内蔵機器を実現するDevice Bayという規格もあったが、残念ながら思ったよりも煮詰まっていませんでした」

「でも、FireWireは外付けの周辺機器はもちろん、内蔵型の周辺機器を接続する上でも非常に有効なテクノロジーとなるはずです」

--数年前、アップルを始めとする一部パソコンメーカーはATMを次世代のシステムバスとして使う研究をしていましたが・・・。

「確かにそういう研究もあったが、今ではATMを通信以外の目的で使うことは考えていません。クロゼットのようなところにATM交換機を置いて、外と通信をするという話ならありえます。しかし、パソコン同士の通信には、イーサネット上のTCP/IPで十分要をなすし、コンピューター内部にATMを取り入れるというのは今となっては論外だと言えます」

--未来のメモリー技術では何に注目していますか?

「あらゆるメモリー技術を検証している段階で、どれを採用するかについてはここで話すことはできません。ただ、DDRは非常にいい技術だと思っています。Rambusもおもしろい技術だが、価格が問題だと思います。最終的にどの技術を採用するかはもう少しじっくり検証する必要があります」

--シリアルポートやADB、さらにはSCSIといったインターフェースを切り捨てる大英断をする一方で、CD-ROM搭載モデルをいまだに出荷しているのはなぜでしょうか?

「単純に価格の問題です。今後、CD-ROMドライブがDVD-ROMドライブに置き換わっていくのは当然の流れだと思っています。だから、我々はプロ用のすべての製品でDVD仕様のモデルを用意しており、プロ用デスクトップ機であるPower Mac G3ではDVD-RAM搭載モデルも用意しています。ただ、今のところ、まだCD-ROMとはそれなりの価格差があるし、ドライブの供給量もまだ十分ではありません」

「だが、いずれ時が来たら全製品でDVD-ROMを標準搭載することになるでしょう」

AGPよりPCIバス

--新型Power Mac G3でAGPスロットを採用しなかったのはなぜですか?

「RAGE 128の実装方法として、66MHz PCIバスを利用することが最良の方法だと思ったからです。ビデオ出力機能に関してATI社と共に研究開発を行なったが、この実装方法がもっとも納得がいくものでした」

「1サイクルごとに、AGPと比べてどれくらいの量のデータを処理しているかといった統計をとったわけではないが、最終的なパフォーマンスはこの方がよかったでしょう」

--最近のWindows機では、2倍速以上のAGPも珍しくありませんが・・・。

「Windows機と比較する場合、そのパソコンがどのビデオチップを搭載しているかも視野に入れて比較しなければなりません。我々は、Quakeのようなゲームプログラムを使いどれくらいのフレームレートを得ているかで比較しているが、実際にどのWindows機よりもよいパフォーマンスを得ることができています」

「もちろん、これからより高速なPCが出てくるころまでには、我々も何らかの策を講じていることでしょう」

--米国AppleStoreでは、何種類かのPCIカードをBTOオプションとして提供してます。今後、これらの製品を64ビット化していくのでしょうか?

「Ultra2 SCSI、ギガビットイーサネット、安価なSCSIカードなどのオプションを用意しているが、これらのカードは32ビットで十分ことたりているので64ビット化はしないでしょう。64ビットが必要になるのは、FibreChannelのような非常に大きなバンド幅を必要としている製品です。64ビットPCI時代の到来はまだちょっと先の話で、我々の実装はちょっとだけ早すぎたかもしれません」

広く普及した通信インターフェースに対応

--デジタルカメラの爆発的な普及で各種フラッシュメモリーを使う機会が増えてきましたが、デスクトップ機にPCカードリーダーライターを実装するようなことは考えていないのでしょうか?

「今のアップルは世の中の大多数の人が必要としている機能を魅力的なプライスパフォーマンスで提供することを目標にしています。フラッシュメモリーは確かに普及したが、サウンド機能やネットワーク機能やUSBと比べればまだ需要は少ないと思います。だから、最新Power Mac G3はサウンド、ネットワーク、USBといった機能は標準で実装しています」

「だが、フラッシュカードは今後も実装する予定はありません。既に多くのメーカーがUSB接続のフラッシュメモリーリーダー/ライターを安価に提供しているので、今後、こうした製品を使うのが一般的になるでしょう」

--iMacで最初採用していたIrDAポートがなくなったのはなぜですか?

「問題は、IrDAを使ったアプリケーションがまったくないということです。IrDA関連の動向を注意深く見守っていて、この技術が重要なのは、ノート型機と携帯電話だとわかってきました。ノキアなどは携帯電話にIrDAポートを内蔵して面白い試みをしており、これが将来広まる可能性は十分にあると思います」

「とりあえず現状では幅広いユーザー層をリサーチしたが、ほとんどの人がIrDAを使っていませんでした。手軽な価格で製品提供をするという重要な目的を果たすためにも、我々はデスクトップ機からIrDAポートを取り払うことを決意しました」

「実際、IrDAと比べるとUSBの方が接続が簡単で便利なことが多いのです。デジタルカメラなどの機器も今後はUSB仕様のものが増えてくるはずです。どうしてもIrDAが必要という人は今後登場するであろうUSB接続のIrDAポートを使えばいいでしょう」

--アップルが世界全体を1つの市場として見ていることはよくわかりました。しかし、日本で普及しているISDNやPHSが米国では普及しておらず、逆に米国で急速に普及しつつあるADSLやケーブルモデムが日本ではまだまだ発展途上です。通信のインフラには各国間で大きな差があるが、どう対処していくのでしょうか?

「ADSL、ケーブルモデム、さらに電力ラインを使った通信など、次世代の通信インフラを巡ってさまざまな動きがあるが、我々は、そうしたすべての動向を追っています」

「我々が、すべての最新機種で100Base-TxやUSBをサポートしている理由はまさにそこにあります。ADSLモデムにしても、ケーブルモデムにしても現在では100Base-TxやUSBで接続するのが一般的になりつつあるからです。こうした新しい通信形態を考えた時、我々の製品の仕様は非常に有効だと思います」

「米国では現在、ケーブルモデムの方が普及しているが、ADSLがそれを追い抜く可能性も大きいのです。今後、大多数の人がどれか1つの技術を使うようになったら、その時にそうした技術を製品内に取り込んでいくことになるでしょう。ちょうど現在、一部の製品で56Kbpsモデムを内蔵しているように・・・」

デスクトップはギガビット時代へ

--その100Base-Txが本格的に普及するのはいつごろでしょうか? またギガビットイーサネットは?

「米国では、すでに100Base-Txが主流になってきたと思います。10Base-Tよりも普及したかと言われればそんなことはないが、今、売れているのは100Base-Tx関連の製品であり、新しいインフラは100Base-Txで築かれつつあります。さらにこの先のギガビットイーサネットに関してもアップルが一歩先行しています。実際、パソコン会社で現在ギガビットイーサネットソリューションを提供しているのはアップルぐらいだと思います」

「すでに3ComやSiscoから販売されているギガビットイーサネットのハブを買えば、今日既にギガビットベースのインフラづくりが可能です。そして我々の一番の顧客であり常に大きなデータのやりとりに迫られている出版業界は、これを大変喜んでくれています」

「100Base-Txやギガビットイーサネットがいつ頃普及するかは断言できないが、我々が常にこうした技術を真っ先に取り入れて業界の最先端に居続けることなら断言できます」

--アップルは今年後半、Mac OS Xをリリースするが、開発者は、ドライバーを一から開発しなおさなければならないのでしょうか?

「Mac OS X向けのドライバー開発に関しては5月に開催予定の開発者会議(Worldwide Developers Conference)で明らかにする予定で。詳細はそれまで待ってほしいのです」

--最後にメッセージを。

「とにかく今年、パソコンのハードでもっともエキサイティングなのはFireWireです。現在ではデジタルビデオなどの製品しか目立たないが、今後、FireWire採用の周辺機器はどんどん増えていきます。FireWireの動向には、ぜひとも大きな注意を払ってほしいと思います」

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