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超“軽・薄・連・省”をめざす--松下電器が事業戦略を紹介

1999年03月04日 00時00分更新

文● 報道局 佐藤和彦

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 松下電器産業(株)は、電機業界の動向と21世紀の松下グループの事業戦略について発表を行なった。同社経営企画室の前川洋一郎室長は、「21世紀の松下グループは、民生、産業、部品の3つの分野をバランスよく擁するエレクトロニクスメーカーをめざす。今後の商品作りは、超“軽・薄・連・省”を軸にしていく」というビジョンを示した。



 “軽・薄・連・省”のうち、軽と薄は軽くて薄いノートパソコンやプラズマテレビ、携帯電話、デジタルビデオカメラなどの商品づくりをめざすというもの。また、連はネットワークに接続して使用する製品のことで、次世代の情報家電製品などが含まれる。省は省資源、省エネルギーの製品づくりをめざし、すでに遠心力洗濯機やインバーター冷蔵庫などのヒット商品が生まれているという。



デジタル/ネットワーク商品の国内出荷台数(単位は万台)


'97年度実績


'98年度見通し


'99年度予測


MD


196


295


355


DVDプレーヤー


20


30


60


デジタルビデオカメラ


93


106


119


デジタルスチルカメラ


138


180


240


デジタル衛星放送チューナー


42


76


100


パソコン


685


720


785


カーナビ


1010


1250


1500


携帯電話・PHS


2972


3310


3100


デジタルPPC(普通紙複写機)


34


37


42


 また、同氏はデジタル/ネットワーク商品の国内出荷台数の見通しも示した。「家電業界には“3種の神器”という言葉があり、かつては白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機だった。これが'80年代はエアコン、VTR、CDプレーヤーに、90年代は、パソコン、携帯電話、テレビゲームにかわった。2000年代の三種の神器は、DVDでマルチメディアコンテンツのやりとりをする“DVD World”、モバイル情報端末、そしてセットトップボックス型でテレビの上において使う“セットトップボックスパソコン”になると思う」との見解を示した。

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