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モトローラとTRWが車両ネットワークアーキテクチャー分野で提携

1999年03月04日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 米モトローラ社は2日(現地時間)、情報通信機器メーカーの米TRW社と提携し、自動車の乗員保護システムなどの制御インターフェースの規格を共同で開発、サードパーティー向けに無償で基本技術を公開すると発表した。

 両社が共同で開発したのは、エアバッグシステムなど乗員保護システムの制御インターフェース規格。ネットワークには2線式のバスを用い、電源供給と通信を行なう。このバスで、センサーとアクチュエーターの両方を制御する。

 システムはマスター/スレーブ方式を採用している。ネットワーク中央にはマスターとして電子制御モジュールがあり、2線シリアルバスでスレーブとなる各装置と接続される。各装置のセンサーからの情報はマスターに集約される。これまで、エアバッグなどの装置の制御は、各装置にセンサーと制御装置が搭載されており、各システムが相互に情報をやり取りするシステムだった。

 新規格は“Distributed Systems Interface(DSI)”と名づけられており、両社のウェブサイトでバスの仕様などを公開している。両社では当面は自動車メーカーや電装メーカーにこの規格を提供するが、将来的には他の分野への応用も期待できるとしている。

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