米Free-PC社は、ユーザーが広告を見るかわりに、無料でパソコンが使えるというサービスを、米国現地時間で8日に開始すると発表した。ユーザーは、無料でインターネットにアクセスし、電子メールのやりとりができる。そのかわり、パソコン画面に、直接、ユーザーのプロフィールに合わせた広告メッセージが表示される。
Free-PC社には、USA Networks社が、1000万ドル(約11億4000万円)投資することを決めている。USA
Networks社は、Ticketmaster Online-CitySearch社、Internet Shopping Network/First
Auction、および、Home Shopping Networkなどを保有している。
Free-PC社は、Alta Vistaサービスの機能を備えたコンパックのPresario
Internet PCを配付する。インターネットへの無料のアクセスと、無料の電子メールサービスが、NetZeroから供給される。www.free-pc.comにアクセスすることにより、即座にそうした機能が使えるようになる。
'99年の第2四半期には、登録されたユーザーに対し、1万台を出荷する。
ユーザーが、Free-PCに申し込む際には、詳細な質問に答える必要がある。年齢、収入、家族の状況、個人の嗜好、関心事といった質問である。こうして記入された内容により、そのユーザーの画面に表示される広告が決まる。広告は、ユーザーがパソコンをオンラインで使っているか否かにかかわらず、高精細画面を取り巻く枠に表示される。広告主にとっては、詳細なプロフィールの把握された、広告ターゲットにあったユーザーに対して、広告が表示されることが期待できる。
Cybergold社がすでに、Free-PCへの広告出稿を決めている。Cybergold社は、ディズニー社、ESPN社、クレジットカードのMBNA、インターネットによる自動車小売りのautobytel.com社、プロバイダーのEarthlink社、AOLなどを、広告主として抱えている。