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日本の’98年のパソコンメーカー各社のシェアに変化~ガートナーグループが、調査結果を発表

1999年02月04日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 日本ガートナーグループ(株)データクエスト部門は、’98年(暦年)の日本パソコン市場の調査結果を発表した。

 この速報値によると、日本のパソコン市場は工場出荷数で777万台と、前年比0.9パーセント減と、’92年以来6年ぶりに前年割れとなった。特に前半は企業・個人市場共に2桁パーセント減となった。後半はWindows 98の出荷以降、個人市場が前年同期に較べおよそ50パーセント近い伸びとなったが、国内市場の6割を占める企業市場では設備投資の見送りや先送りがみられた。企業市場が足かせとなって、国内市場全体で前年出荷台数割れという結果になったと、同社ではみている。

 各ベンダー別のシェアはグラフの通り。日本電気、富士通の上位2社は、液晶ディスプレーを採用したコンパクトデスクトップパソコンと大型液晶ディスプレーのノートパソコンが好調。前年5位のアップルは6位となったが、8月に投入した『iMac』が好調で、再びシェアを伸ばしている。それ以下では、ソニー、日本ゲートウェイ、デルコンピュータ、シャープ、松下電器産業の各社が前年比2桁以上の伸びとなった。なかでもソニーは、薄型マグネシウムノートパソコンの先鞭をつけた『バイオノート505』の、個人市場での人気が引き金となり、通年ではアップルに続き7位、10~12月期では4位とシェアを急激に伸ばしている。

 ’99年の同行についてガートナーグループでは、’98年後半から個人のインターネット需要が再認識されてきたことから、’99年も個人市場は好調に推移すると見ている。企業市場は一部に回復傾向が見られるが足並みがそろわないことと、2000年問題の影響から、日本市場全体では’98年比9パーセント増の847万台になると予想している。

1998年のパソコンメーカーの出荷台数によるシェア
1998年のパソコンメーカーの出荷台数によるシェア



 なお、’98年度のヨーロッパ市場については、工場出荷数2618万台で、前年比22.5パーセント増と大きく伸びているという。

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