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ソニー、プレステ・エミュレーターを訴える

1999年01月29日 00時00分更新

文● 報道局 鹿毛正之

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 ソニー・コンピューター・エンタテインメント(SCE)は27日(現地時間)、米Connectix社を相手取り、『Virtual Game Station』の販売差し止めを求める訴えを米サンフランシスコの連邦裁判所に提起した。

 Virtual Game StationはConnectix社が開発したMacintosh用のプレイステーション・エミュレーター。1月5日のMacWorld Expoで公開され、“Best of Show”も受賞した話題のソフトだ。Expo期間中に販売が開始され、Connectix社によるとすでに数千本が売れているという。

 ソニーの訴えに対し、Connectix社のロイ・マクドナルド社長兼CEOは「我々は、Virtual Game Stationを開発・販売するにあたって、いかなる知的財産権も侵害していないことを確信している」と反論している。

 Connectix社ではソニーの訴えをよそに、『Connectix Virtual Game Station Version 1.1』を28日(現地時間)に発売。前バージョンのユーザーに対しては、同社のサイトからアップグレード用のパッチファイルを無償ダウンロードできるよう用意している。価格は49ドル(約5600円)で、前作より10ドル高くなっている。

 マクドナルド社長は「プレイステーションの海賊ソフトについては、これを断固排除していく」と強調し、「Version1.1ではさらに強固なセキュリティーを施している」と語っている。

 1月6日の時点では「法的対応も辞さない」というソニー側に対し、Connectix側は「訴えられるとは思っていない」と、両者の間には温度差があった。訴訟が提起された現在も、Connectix社では事態を楽観視している模様だ。

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