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1300人が詰め掛けた!---“CGキャラクタ+アニメーションコンテスト”結果発表会

1999年01月29日 00時00分更新

文● 報道局 伊藤咲子[文と構成]、千葉英寿[構成]

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 日本シリコングラフィックス(株)は、“CGキャラクタ+アニメーションコンテスト”の結果を発表した。SGI 2000 Culb最優秀賞は、志茂浩和さんのアニメーション作品『Rocket』が受賞した。発表会場には学生からプロのクリエーターまで1300人が殺到し、注目度の高さが伺えた。

 

『Rocket』のキャラクターと志茂浩和氏。制作環境は、『Power Macintosh 9600/200』、『Indigo 2』、『Softimage 3D』など 。「この作品を、TVや映画にまで育てていきたい」と抱負を述べた『Rocket』のキャラクターと志茂浩和氏。制作環境は、『Power Macintosh 9600/200』、『Indigo 2』、『Softimage 3D』など 。「この作品を、TVや映画にまで育てていきたい」と抱負を述べた



ビジネスとして成り立つように

 同社が運営する会員制クリエーターコミュニティー“SGI 2000 CLUB”が主催するコンテストは、今回で2回目。受賞者には、(株)小学館など協賛各社のプロジェクト参加権といったチャンスが与えられるのが特徴になっている。今回の応募総数は382点で、前回よりも約2割増加している。(株)フジテレビジョンの坂本浩審査員によると、「審査のポイントとして、キャラクターの魅力よりも、全体の完成度を優先した」とのこと。

日本シリコングラフィックス取締役会長の荒川康久氏 日本シリコングラフィックス取締役会長の荒川康久氏



 同社取締役会長の荒川康久氏は「次回は今以上に渾身の力を込めて、オンリーワンの作品を大事にしたい。 また、展示だけの発表会ではなく、ビジネスとして成り立つように支援したい」と、審査発表後に力強く語った。

クオリティーが高くてもオリジナリティーがなければだめ

 また、発表会の前に(株)スクウェア CG室室長の塚本聡氏、(株)アイデンティファイの松木靖明氏らが講演をした。

 本稿ではその中から、(株)ポリゴン・ピクチュアズの河原敏文氏の講演“新しいビジネスモデルを実現するビッグプロジェクトへの挑戦”を紹介する。

(株)ポリゴン・ピクチュアズ、(株)ドリーム・ピクチュアズ・スタジオの河原敏文氏 (株)ポリゴン・ピクチュアズ、(株)ドリーム・ピクチュアズ・スタジオの河原敏文氏



 同氏は、代表取締役を務める(株)ポリゴン・ピクチュアズが制作したムービー、“ポリゴン家族(POLYGON FAMILY)”を紹介した。このムービーは、小津安二郎氏の世界をポリゴンで表現したとのことで、終了後は拍手が起こった。

 会場のクリエータの卵たちに向け、「CGにも、さまざまな表現手法がありますが、どんなにクオリティーが高くてもオリジナリティーがなければだめです。だれもやっていないことを、高度なレベルで作品に反映させなければなりません」と激励した。なお、同社は現在映画を製作中で、2001年の発表を予定しているとのこと。

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