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インフォミックス、リストラ効果で一息ついた?――3億5880万ドルの損失から5230万ドルの黒字へ

1999年01月29日 00時00分更新

文● 報道局 山本誠志

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 米インフォミックス社の1月27日付発表(現地時間)によると、同社の'98年第4四半期業績は、売上高は2億1460万ドル(約336億円)で前年同期に比べ18パーセントの伸び、純利益は2290万ドル(約36億円)で前年同期より214パーセント伸びたとしている。これには'98年12月に同社が行なったレッドブリックシステムズ社買収に伴う損失焼却分が含まれており、買収に伴う損失を除けば、純利益は2550万ドル(約40億円)となる。

 '98年全体では、売上高7億3500万ドル(約1150億円)で前年比11パーセントの伸び、純利益は前年の3億5880万ドル(約562億円)赤字から5230万ドル(82億円)の黒字に転じた。なお、'97年の赤字には1億ドル以上のリストラ経費が含まれている。

 Dataquestによれば、ここ最近データベース市場でシェアを伸ばしているのはオラクルとマイクロソフト。リストラで業績が回復したインフォミックスは、今後、彼らに食われたシェアを何とかして取り返す必要がある。しかし、本来インフォミックスが得意としていた大規模システムは、市場の成長が頭打ちとも言われている。そこで同社は'98年、Linux版データベース製品を発表し、データウェアハウス分野の大手企業レッドブリックを買収するなど、中小規模システムに力を入れてきた。これらのインフォミックスの努力が報われるのかどうか、今年はその真価が問われる。

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