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東芝EMI、世界最大規模のNゲージを使った電車運転シミュレーションゲーム『ガタンゴトン』を発売

1998年12月17日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 東芝EMI(株)は、(株)トミー、(株)ジェイアール東日本企画、東日本旅客鉄道(株)と共同で、Nゲージ・ジオラマを走る模型電車からの視点で運転できる電車運転シミュレーションゲーム『ガタンゴトン』を制作、Windows 95/98版およびプレイステーション版を'99年3月に同時発売する。

 Nゲージ・ジオラマの中を走り回る模型電車の先頭に超小型カメラを内蔵、そこから撮った実写ムービーを見ながら運転シミュレーションができる。

 路線は、京浜東北線(車種:京浜東北線)、東海道本線(車種:東海道本線)、成田空港線(車種:成田エクスプレス)、横川線(特急あさま)の4種類から選択可能。

 ゲームモードは、トレインシミュレーションモード、タイムアタックモード、データベースモードが用意されている。

 トレインシミュレーションモードは、JRの運行規則を再現したもので、“定刻”、“正確な停車位置”、“運行規則を守る”という3ポイントを厳守して運転するモード。

『ガタンゴトン』画面(PS版で開発中のもの)
『ガタンゴトン』画面(PS版で開発中のもの)



 タイムアタックモードは、駅から駅までの運転時間を競うモード。4路線で電車の乗り換えができ、ポイントを切り替ることも可能。「決められた路線だけでなく、ユーザーに好きなほうに行ってもらいたいという部分をゲーム化した」(東芝EMI)。

 データベースモードは、ジオラマのデータベース。ジオラマの全景を見たり、1箇所を拡大して画面表示できる。

 同製品制作のために、縦約25m、横約8mの巨大ジオラマをJR東日本大宮工場で製作中。大きさは「小学校のプールくらい」(東芝EMI)という。ジオラマに張り巡らされた路線は1周約100mになるという。ジオラマとしては世界最大規模になるとし、現在東芝EMIがギネスブックに申請している。製作費は「7000~8000万円以上」(東芝EMI)という。

 価格はPS版、Windows版とも5800円。両製品版ともジオラマ全景の写真、設計図、部品表のミニポスターを同梱する。また関連製品として、東芝EMIがWindows 95/98およびMacintosh対応のジオラマデータベース『Nゲージワールド 世界最大のジオラマ』(価格4800円)を'99年3月に発売するほか、ガタンゴトンのゲーム攻略本とNゲージジオラマの写真集がNTT出版から発売される予定。

 発表会場では、東芝EMIの代表取締役社長である斉藤正明氏が「トミーさんがジオラマ制作、ジェイアール東日本企画さんと東日本旅客鉄道さんが運転技術に関する監修、東芝EMIがゲーム制作をそれぞれ担当、4社の得意分野を活かして展開していく。ソフトには絶対的な自信がある」と説明。

 続いてトミー常務取締役の奥秋四良氏、ジェイアール東日本企画常務取締役の林純氏、東日本旅客鉄道取締役の間瀬雅晴氏がそれぞれ挨拶。

 「東芝EMIと共同で昨年鉄道模型CD-ROM『Nゲージワールド』を発売、これが『ガタンゴトン』につながる。ゲームに使用されるNゲージは鉄道模型としては世界最大のもの」(奥秋氏)

 「JRの所有する知的財産の活用が広告におおいに役立つのではないかと考えた。今回の企画は、鉄道ファン獲得に役立つと思い賛同。このユニークなゲームソフトにおおいに期待している」(林氏)

 「鉄道ファンづくりに役立ち、電車での旅の楽しさを改めて喚起してくれるのではないかと参画した」(間瀬氏)

左から、東芝EMI代表取締役社長の斉藤正明氏、トミー常務取締役の奥秋四良氏、ジェイアール東日本企画常務取締役の林純氏、東日本旅客鉄道取締役の間瀬雅晴氏
左から、東芝EMI代表取締役社長の斉藤正明氏、トミー常務取締役の奥秋四良氏、ジェイアール東日本企画常務取締役の林純氏、東日本旅客鉄道取締役の間瀬雅晴氏



 また、今回のゲーム発売を記念して、JR大宮工場内のNゲージジオラマを一般に公開するイベント“『ガタンゴトン』ジオラマ見学会”を'99年1月17日に実施、500組1000名を招待する。イベントでは、ジオラマ見学/撮影会のほか『ガタンゴトン』の体験プレー、Nゲージ運転などが行える。

 イベント応募方法は、はがきに住所、氏名、年齢、職業、“ジオラマ見学希望”を明記し、下記宛先まで。

 応募先:〒107-8510 東芝EMI(株) ガタンゴトンB係
 応募締め切りは'99年1月8日、当選者には後日招待券が発送される。

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