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ソフトバンクがWebで保険商品の情報を提供

1998年12月16日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 ソフトバンク(株)は15日、米国でインターネットを通じた保険商品の情報提供などを行なっている米InsWeb(インスウェブ、http://www.insweb.com/)社と提携、合弁会社「インスウェブ株式会社」を設立すると発表した。事業内容は、インターネットを利用した保険商品の情報提供と、ユーザーに対する検索サービスの提供。情報は国内の保険会社各社から提供される。インスウェブの役割は、保険会社と顧客を仲介すること。資本金は6億円で、出資比率はソフトバンクが60パーセント、米InsWeb社が40パーセント。

米InsWeb社ホームページ。各分野の保険に関する情報が提供されている
米InsWeb社ホームページ。各分野の保険に関する情報が提供されている



 このサービスは、インスウェブのサイトに保険会社が商品情報を掲載し、顧客はその中からニーズにあった商品を検索できるというもの。ニーズにマッチした商品が見つかったら、資料請求など保険会社に対するアプローチを行なう。インスウェブが仲介するのはここまでで、実際の契約活動は顧客と保険会社が直接行なう。

 米InsWeb社が提供するWebサイトでは、ユーザーが自分のデータを入力すると、それに最も適した保険のプランがピ表示される。サイト内に入力フォームが用意されており、ユーザーはそれにしたがって空欄を埋めていけば、自分の条件にあった保険商品の情報が得られる。

 たとえば、自動車保険なら、居住している州を選択し、運転者のデータを入力していくと、条件から検索を行ない、候補を表示する。保険会社に問い合わせることなく、ユーザーの主導で保険の比較、検討が行なえる。同サイトには、'98年第4四半期時点で14の保険会社が情報を提供している。

 社長に就任するソフトバンクの北尾吉孝常務取締役管理本部長は、「日本ではこの分野の発展が世界的に見てかなり遅れている。だからこそ、ビジネスチャンスがあると考えている。インスウェブは、保険商品の見本市と位置づけている。日本の保険市場で最も大きいのは自動車保険。当面はこの市場へのフォーカスを行ない、これを足がかりに損害、火災、生命保険などの分野へ進出を行ないたい」と語った。

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