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プロバイダー競争に新局面!? Hi-HOとJustNetのタイアップキャンペーン開始

1998年12月16日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 松下電器産業(株)は本日、同社の運営するプロバイダー“Hi-HO”と(株)ジャストシステムの運営する“JustNet”とが共同で“1999年運試しクイズ”キャンペーンを実施すると発表した。両社の連携プレーははじめて。これを機に“Hi-HO”、“JustNet”、“So-net”という「コンテンツ指向のプロバイダー」(JustNetの幹部談)の広範囲の提携に繋がる可能性もある。

 キャンペーンは具体的には、両プロバイダーに関わるクイズに答えることで、ジャストシステムの『Voice一太郎9』と松下の3バンド薄型ラジオを計15名にプレゼントするというもの。開催期間は17日から'99年1月31日まで。

 “Hi-HO”と“JustNet”はどちらもコンテンツを重視したプロバイダーである。今回の連携についてJustNetの幹部は、「Hi-HOとの連携での事業というものは初めて。この案件については、一緒にプロモーションをしていこうということで話がまとまった。別にHi-HOとだけ特別仲良くするわけではない」と語る。

 その言葉の裏には、国内最大手の通信会社および、米国勢の検索サイト、そしてパソコン通信出身のプロバイダー事業への対抗意識が見え隠れする。実際「コンテンツ指向のインターネット総合サービス、プロバイダー事業と言う点で、Hi-HO、JustNet、So-netの3社は、3社以外に対する自分たちの優位性を感じている。今後、So-netとJustNetとの間でも、協力する話が出てくると思う」(前出の幹部)との発言もある。今回の連携を突破口にした、提携拡大を示唆しているともとれる。

 その連携の図式だが、Hi-HOとSo-netとがそれぞれの得意分野のコンテンツに注力し、JustNetをブリッジ役として融通し合うといった線が有力と思われる。

 今後、この3社の連携によるコンテンツ発信や、他のプロバイダーとの棲み分けがどうなっていくか、目が離せない。

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