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アダプテックが、毎秒160MBの転送速度を持つ『Ultra160/m』SCSIをデモ

1998年12月11日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 Ultra160/mは現在のUltra2規格(最大転送速度80MB/秒)の2倍の、最大160MB/秒の転送速度を持つ。クロックの立ち上がりと立ち下がりの両方に合わせてデータを乗せる“ダブルエッジクロッキング”技術を利用することで、クロックレートを変えずに2倍の早さを実現したという。ケーブル、コネクタ、ターミネーターなどは現在のUltra2LVDと同じものを利用する。1本のケーブル上にUltra2規格のHDDとUltra160/m規格のHDDを混在させた場合でも、正常にデータ転送が行なわれるのはもちろん、それぞれのHDDの最高転送速度は維持される。デモンストレーションでは、同社製のTrident1(コードネーム)と呼ばれるSCSIチップを搭載した、64bitPCIのUltra160/m試作カードが使用された。Ultra2とUltra160/mの2台のHDDが接続された状況で、それぞれのHDDに同時に問題なくアクセスできることをアピールした。

 Ultra160/mは同社のほか、米キューロジック社、米LSIロジック社、米MYLEX社、米クアンタム・ペリフェラルズ社、米ダイアモンド・マルチメディア社、富士通(株)、米ヒューレット・パッカード社などが提唱している。

デモンストレーションに先立ち挨拶する、米アダプテック社のトム・シェイ(Tom Shea)副社長兼OEMソリューショングループ・ゼネラルマネージャー。「SCSIに要求される転送速度は2年で2倍になり、'99~'2000年にはUltra160/mの帯域が必要とされる」と述べた
デモンストレーションに先立ち挨拶する、米アダプテック社のトム・シェイ(Tom Shea)副社長兼OEMソリューショングループ・ゼネラルマネージャー。「SCSIに要求される転送速度は2年で2倍になり、'99~'2000年にはUltra160/mの帯域が必要とされる」と述べた



デモンストレーションを行なう、米アダプテックのデビッド・シュウェイダー(Devid Schwaderer)OEMソリューショングループ上級エンジニア
デモンストレーションを行なう、米アダプテックのデビッド・シュウェイダー(Devid Schwaderer)OEMソリューショングループ上級エンジニア

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