ECAは、インテル製プロセッサを搭載するサーバー(IAサーバー。IA:Intel
Architecture)による、基幹業務システム構築を協議するユーザー団体で、今年5月に結成された。参加企業は、ユーザー企業として、(株)三和銀行、(株)ブリヂストン、三井物産(株)、三菱信託銀行(株)、安田火災海上保険(株)、ヤマトシステム開発(株)など11社(のこりの5社は非公表)と、システムインテグレーターとして参加する(株)野村総合研究所。インテルは協賛の立場をとっている。なお、このような団体は欧米にはなく、日本独自の組織である。
ECAに関して説明をするインテルの傳田社長 |
今回策定が発表されたのは『IAサーバ
ハイアベイラビリティ・ガイドライン ver.1.0』で、7月にECAが行なった『IAサーバ利用/意識調査』によって明らかになったIAサーバーシステム利用の際の問題点を解決することを目的としている。この調査によって、現在のIAサーバーの利用形態について、サーバーの保守契約を結んでいない、サーバーのHDDにRAIDシステムを使っていない、通常のオフィスにそのまま設置されている、などの信頼性確保の手段が講じられていないことが判明したという。
ガイドラインそのものは来年1月に発表されるため、詳細はまだ決まっていないが、検討項目として、
- システム適用業務分野の特定やIAサーバーの位置づけの考え方
- システム設計に際しての、性能計測手法、可用性の設定方法、運用スケジュールの設定方法、システム構成の選定手法
- 製品選定に当たっての検討項目
- システム開発/構築のためのツール選定や作業プロセス
- 運用/保守体制のありかた
などをあげている。