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米インフォミックス社CEO、米レッドブリック社CEOと共同記者会見

1998年11月18日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 11月18日、米インフォミックス・ソフトウェア社会長兼経営最高責任者Robert Finocchio(ロバート・フィノキオ)氏は、東京都港区のホテルオークラにおいて、今後の方針についての記者会見を行なった。

 リレーショナルデータベース(RDB)の大手である米インフォミックス・ソフトウェア社は10月7日、データウエアハウスソリューションの最大手米レッドブリック・システムズ社の買収について合意した。今回の記者会見は、その買収に関して今後の事業方針を説明する目的で開かれた。記者会見には米レッドブリック社社長兼経営最高責任者Christopher Erickson(クリストファー・エリクソン)氏も同席し、まずエリクソン氏、次にフィノキオ氏と、順にプレゼンテーションを行なった。

 両者とも合併に関しては、インフォミックス社はデータベーステクノロジー、レッドブリック社はデータウェアハウスソリューションという強みを生かすことで、市場に対する競争力を高めるものだとしている。両社の製品群が統合されることで、企業のためのテクノロジーオプションの増加、意志決定支援サービスやOLAPに最適化された製品インフラを持つことになり、データベース市場のライバルであるオラクル、サイベース、NCR、IBM、マイクロソフトに対し、大きなアドバンテージを持つことになるという。

 合併に際しては、レッドブリック社がインフォミックス社のR&D、コンサルティング、カスタマーサービス、マーケティングの各部門にそれぞれ吸収される形となる。『Red Brick Warehouse』、『Red Brick DecisionScape』などの製品群や、Red Brickブランドはそのまま残ることになる。今後の事業戦略としては、インフォミックス社が現在力を注いでいる"OLTP""Web-eCommerce""データウェアハウス"の3つを今後も進めていくとしている。日本においてはレッドブリック社のパートナー企業(日本電気(株)、コンパックコンピュータ(株)、(株)ビーコン・インフォメーション・テクノロジーなど)との関係は合併後も従来通りとし、Red Brick Warehouseの販売とサポートも継続する。また、日本への投資も増やすとしている。買収そのものは現在レッドブリック社の株主による承認と米当局の認可待ちであるが、年内には完了する見込み。'99年2月からは積極的な営業キャンペーンを展開するとしている。

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