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インテル、“第1回Intel Next Application Contest(インテル・ネクスト・アプリケーション・コンテスト)”の受賞作品を発表、大賞は『SEGA RALLY 2』

1998年11月16日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 インテル(株)は、“第1回Intel Next Application Contest(インテル・ネクスト・アプリケーション・コンテスト)”の表彰式を開催した。同コンテストは、Pentium II搭載PC上で動作するソフトウェアを対象としたもので、1月に募集を開始。応募総数は68作品で、うち46作品が1次審査を通過、最終審査には41作品がエントリーし、“技術性”、“企画性”、“ユーザーアピール度”の観点から審査が行なわれた。受賞作品は以下の通り。

●大賞:『SEGA RALLY 2』(3Dカーレースゲーム、(株)セガ・エンタープライゼス)
●エデュテイメント部門賞:『3Dリカちゃんハウス』(低年齢の女の子向けゲーム、メガソフト(株))
●ゲーム部門賞:『電車でGO!』(電車運転シミュレーション、(株)アンバランス)
●オンライン部門賞:『WebSync』(音楽CDとWebを連動させ、音楽に合わせてWeb上の映像を切り替えるビューアー、NECインターチャネル(株))
●オープン部門賞:『Power DVD』(DVD再生ソフト、サイバーリンク(株))
●技術賞:『ソフトシンセサイザーS-YXG100』(ソフトウェアMIDI音源、ヤマハ(株))
●特別賞:『物理実験室ニュートン』(高校生向け物理教材ソフト、林慎一郎)

 

『SEGA RALLY 2』『SEGA RALLY 2』



『3Dリカちゃんハウス』
『3Dリカちゃんハウス』



『電車でGO!』
『電車でGO!』



『WebSync』
『WebSync』



『Power DVD』
『Power DVD』



『ソフトシンセサイザーS-YXG100』
『ソフトシンセサイザーS-YXG100』



『物理実験室ニュートン』
『物理実験室ニュートン』



 表彰式では、インテル(株)の傳田信行代表取締役社長が「このコンテストの目的は、インテルの高性能プロセッサーを最大限に使えるアプリケーションのサポートを行なうこと。応募作品は全体的に積極的かつ斬新なアイデアのものが多かった。このようにプロセッサーとアプリケーションが一体となることによって、PC業界の活性化になればと考えている」と挨拶した。

 また大賞を受賞したSEGA RALLY 2開発チームは式場でデモを行ないながら「セガがPCゲーム開発を始めて4年になる。開始当初PCで3Dは無理と言われていたが、現在では4年前には考えられなかった映像表現が可能になった。われわれは世界のトップクラスに入るようなクオリティの高いゲームを目指して開発を行なっているが、来年発売のこのSEGA RALLY 2は間違いなく入ると思う。見た目だけでなくユーザーに満足してもらえるゲーム性も伴っている」と説明。

 最後に同コンテスト審査委員長の浜野保樹メディア教育開発センター助教授が「3Dリカちゃんハウスは、低年齢の女の子を対象にしたソフトに3Dレンダリングを使用していることが評価された。電車でGO!は、コンシューマー向けのゲームをPC上でそのまま再現している。WebSyncは、音と映像をシンクロさせるというこれまで難しかったことを実現させた。Power DVDとソフトシンセサイザーS-YXG100DVDは、従来専用の実機を使わなければならなかったものをソフトウェアだけで可能にしたもの。物理実験室ニュートンは、個人用マシンでは行なえなかった複雑な計算をPC上で可能にし、さらに個人で開発されたということで特別賞。SEGA RALLY 2は、クオリティの高い優れたゲーム。PC上でここまで3Dリアルタイムレンダリングをやり遂げたことに審査員も一様に驚いた。いずれも期待を上回る作品で、このようなソフトが誕生したことは今後のPC業界の好機となるだろう」と総評を述べた。

受賞者、審査員、および主催者のみなさん
受賞者、審査員、および主催者のみなさん

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