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“Windows NT INTRANET Solution Tokyo 98”が開催

1998年11月05日 00時00分更新

文● 報道局 中山実

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 4日から6日までの日程で、Windows NTをベースとしたサーバーやアプリケーション、イントラネット用の機器などの展示会“Windows NT INTRANET Solution Tokyo 98”が千葉県の幕張メッセで開催されている。今年のテーマは“エンタープライズ・コンピューティングの未来が見える”。主催はソフトバンクフォーラム(株)。マイクロソフト(株)が特別協力として参加している。入場料は3000円。

マイクロソフト

マイクロソフトのブースでのデモの様子
マイクロソフトのブースでのデモの様子



 マイクロソフト(株)は、ブース内に4つのステージを作りデモを行なっている。“Stage-1”ではデータベース管理システム『SQL Server7.0』(参考出品)のデモを、“Stage-2”ではアプリケーション開発ツール『Visual Studio 6.0』のデモを、“Stage-3”ではOSの『Windows NT Workstation 4.0』およびWebブラウザー『Internet Explorer 5』(参考出品)のデモを、“Stage-4”ではネットワーク用のシステム管理ツール『Systems Management Server 2.0』(参考出品)などのデモをそれぞれ行なっている。『Internet Explorer 5』のデモを始め、どのステージも毎回立ち見が出るほど多くの人を集めていた。

 なお、注目のWindows 2000(Windows NT5.0)は出展していない。マイクロソフトの担当者によると「現時点では、一般ユーザーに見せるほどの完成度ではない」というのが理由という。

『Internet Explorer 5』の画面
『Internet Explorer 5』の画面



・マイクロソフト
 http://www.microsoft.com/japan/

日本HP

日本HPのブース
日本HPのブース



 日本ヒューレット・パッカード(株)は、PCサーバー『HP NetServer』シリーズやデスクトップPC『HP Vectra』シリーズなどを展示。また、PCサーバー『HP NetServer LXr 8000』で99.9パーセントの可用性を保証するシステム『MCSS(Mission Critical Server Suite)』やWindowsNTサーバー管理ソフト『HP Openview ManageX』などのデモも行なっている。特に新製品はなく、展示コーナーでの人はまばらである。

『HP NetServer』シリーズ 『HP NetServer』シリーズ



・日本HP
 http://www.jpn.hp.com/

NEC

『Express5800/Enduranceシステム ラックモデル』 『Express5800/Enduranceシステム ラックモデル』



 日本電気(株)は、PCサーバー『Express5800』シリーズの展示およびデモを行なっている。また、10月末に出荷開始された、Webコンテンツを収集し、必要な情報に再編成して公開するシステムが構築できるソフトウェア『WebContentsManager』などイントラネット用のソフトウェアや、無線LAN構築用のブリッジ『R8300アクセスポイント』、およびインターフェースカード『R8300無線インターフェースカード』(ともに11月末出荷予定)などのネットワーク機器も展示している。

『R8300アクセスポイント』(左)と『R8300無線インターフェースカード』(右下) 『R8300アクセスポイント』(左)と『R8300無線インターフェースカード』(右下)



・NEC
 http://www.nec.co.jp/

富士通

企業向けデスクトップパソコン『FMV-5266/CL2』
企業向けデスクトップパソコン『FMV-5266/CL2』



 富士通(株)は、PCサーバー『GRANPOWER5000』シリーズの展示とデモ、10月28日に発表した企業向けパソコン『FMV』シリーズや『FMV-BIBLO LIFEBOOK』シリーズの展示を行なっている。また、Windows Terminal Serverの専用端末『Windows-based Terminal』を参考出品。発売は来年になるという。デモには人が集まっているものの、新製品の『FMV』シリーズの展示には、あまり人が集まっていなかった。

液晶ディスプレーの下にある筐体が『Windows-based Terminal』
液晶ディスプレーの下にある筐体が『Windows-based Terminal』



・富士通
 http://www.fujitsu.co.jp/

コンパック

 コンパックコンピュータ(株)は、ワークステーションPC『Professional Workstation』シリーズやAlphaプロセッサー搭載のサーバー『AlphaServer』シリーズの展示およびデモを行なっている。現在出荷中の『AlphaServer』シリーズには旧日本ディジタル イクイップメント(株)のロゴ“digital”が付いているが、順次“COMPAQ”に変更していくとのこと。

 Windows CE 2.0搭載のカラーハンドヘルドPC『コンパックCシリーズ』の展示コーナーに比較的多くの人が集まっていた。

『AlphaServer 1200』 『AlphaServer 1200』



・コンパック・コンピュータ
 http://www.compaq.co.jp/

 NECや富士通など、ハードウェアメーカーのブースは、ステージを使ったデモは、どこも満席になるほどの人が集まっていたものの、展示には人がまばらであった。

SAPジャパン

 SAPジャパン(株)のブースでは、統合業務アプリケーション『R/3 System』の展示およびデモが行なわれている。デモには、立ち見の人も多く、注目度の高さがうかがえる。

SAPジャパンのブース
SAPジャパンのブース



・SAPジャパン
 http://www.sap.co.jp/

日本NCR

 日本NCR(株)は、データウェアハウス構築用のデータベース『NCR Teradata for Windows NT』を参考出品。来年2月ごろ発売の予定。また、Windows NTベースのキャッシュディスペンサー『NCR persona S70 CD』展示。キャッシュディスペンサーとしてだけでなく、情報端末としても利用できる。

『NCR persona S70 CD』 『NCR persona S70 CD』



・日本NCR
 http://www.ncr.com/ncr_japan/

アイ・オー・データ機器

 (株)アイ・オー・データ機器は、イントラネット用機器として、IPルーター『ET-MPS』を参考出品。10BASE-Tのポートを4つ装備している。来春発売の予定。そのほかに、最大40倍速のCD-ROMドライブ『CDV-AB32T』や15インチTFT液晶カラーディスプレー『LCD-D15T2』などの新製品を展示しているが、あまり人を集めていない。

『ET-MPS』の基板 『ET-MPS』の基板



・アイ・オー・データ機器
 http://www.iodata.co.jp/

マイティカード

 マイティカード(株)は、ICカード、カードリーダー/ライター、電子ロックコントローラー、PCサーバー、カードプリンターなどで構成される非接触ICカードシステム『M2000システム』を展示している。厚さ0.76mmのカードにICを埋め込み、非接触でカードリーダーおよびライターと情報がやりとりできる。リーダーをネットワーク経由でWindows NTが動作するPCサーバーに接続することで、カードの利用状況などを管理できる。カード1枚の単価は1000円程度。

 デジタルカメラとカードプリンターを使って、自分の顔写真の入ったオリジナルカードを作ってくれるコーナーがあり、多くの人を集めていた。ただし、オリジナルカードにはICは埋め込まれていない。

『M2000システム』のICカード 『M2000システム』のICカード



・マイティカード
 http://www.mightycard.co.jp/

JWNTUG

 任意団体Windows NTユーザーズグループ(JWNTUG:Japan Windows NT Users Group )は、システム管理者およびエンジニア向けに“Windows NT システム管理”と題したセミナーを開催している。JWNTUGは、普段はメーリングリストを使って情報交換を行なっているが、年に何度か無料セミナーを行なっているという。

 展示はなく、セミナーだけなのだが、満席になるほどの人が集まっていた。

JWNTUGのブース
JWNTUGのブース



・JWNTUG
 http://www.jwntug.or.jp/index-j.html

 マイクロソフトを始め、日本HPや富士通など、展示よりもステージを使ったデモ(セミナー)に力を入れているメーカーが多く、特に、マイクロソフトとSAPジャパンは多くの人を集めていた。オフィスに導入を検討しているWindows NTベースのハードウェアやソフトウェアの特徴をより良く知るには良い機会ではないだろうか。

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