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エー・アイ・ソフト、『DiskX Zip PRO』を北米市場でオンライン販売すると発表

1998年11月05日 00時00分更新

文● 報道局 小林久

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 エー・アイ・ソフト(株)は、圧縮・解凍ソフト『Disk Zip PRO』を12月に発売すると発表した。同製品は同社が海外市場向けに投入する初めての製品で、インターネットを利用したソフトの販売や配布のために必要な機能を持つ同社のサーバーソフト『InstantX』を通じ、国内および北米市場向けにオンライン販売される。

エー・アイ・ソフト(株)の代表取締役社長、上田芳郎氏 エー・アイ・ソフト(株)の代表取締役社長、上田芳郎氏



 本日行なわれた記者発表では、冒頭で同社の代表取締役社長、上田芳郎氏が同社の海外進出戦略に関して説明した。同氏は、「ユーティリティーソフトはわれわれがもっとも力を入れている分野」と同製品への力の入れ方を協調。「ネットワークも1つの大きなプラットフォーム。インターネットネットを使ったソフトウェア流通の新しい方向性を模索したい。その第1ステップを北米で踏み出す」と新たな流通チャネルへの期待を語りつつ、「海外で通用しないソフトは日本市場でも通用しない。叱咤激励されることでより良いソフトを作り上げていきたい」とより厳しくより大きい市場を持つ北米市場への進出へと意欲を示した。

 今回オンライン販売される『DiskX Zip PRO』は、同時に発表される同社製フリーウェア『DiskX Zip』の機能強化版。ユーザー登録、ソフトのオートアップデート、オンライン認証システムなど、オンライン上でソフトを販売したり配布するための一連の機能を持つ同社のサーバーソフト『InstantX』を用いて提供される。『DiskX Zip』のユーザーは同システムがインストールされたサーバーにアクセスし、使用期間に制限のある『DiskProX Zip PRO』体験版を無償ダウンロードしたり、『DiskProX Zip PRO』の正式版として使用するためのライセンス・キーを購入することができる。

 『DiskX Zip PRO』はいわゆる“書庫ユーティリティー”で、『DiskX Zip』の持つLZH、ZIP、CAB、TARなど10種類のファイル形式の解凍と圧縮という基本機能に加え、BASE64、UUEncode、BinHexなどのエンコードとデコードが可能。また、ファイルの圧縮とOutlook ExpressやBecky! Internet Mailなど9種類のメールソフトへの添付をワンタッチで行なえる“圧縮メール”機能や、ディレクトリー構造を保持したままバックアップを取れる“簡単バックアップ”機能、FTPサイトからソフトをダウンロードしたり、ホームページにアップロードするための“FTPエクスプローラー”機能など、『DiskX Zip』にはない新たな機能が追加されている。

DiskX Zipについて説明する、同社取締役、ソフト・ネットワーク事業部長の北沢昇氏  DiskX Zipについて説明する、同社取締役、ソフト・ネットワーク事業部長の北沢昇氏


 『DiskX Zip』と『同PRO』の対応OSはWindows 95/98/NT4.0。『同PRO』の価格は4000円。『DiskX Zip』と『DiskX Zip PRO』の米国市場での提供は、エー・アイ・ソフトからライセンス供与を受けた米エプソンアメリカ社が行なう。エプソンアメリカは、“エプソンソフトウェア”のサブブランドネームで同製品を発売され、'99年第1四半期までにアンインストールソフトの『DiskX Tool』、その後、画像管理ソフトの『デジカメde!!同時プリント』などが順次追加されていくことが決まっている。なお、同社が掲げる米国市場での販売目標は初年度の’99年度が400万ドル(約4億8000万円)。2001年までに2000万ドル(28億円)を目指すという。

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