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日立とイクエーター、次世代メディアプロセッサーの共同開発を発表

1998年11月05日 00時00分更新

文● 報道局 原武士

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 (株)日立製作所と、米イクエーターテクノロジー社は5日、画像処理に特化した“メディアプロセッサシリーズ”として、開発コード名“HMPV(High performance Media-Prosessior Value)”の共同開発と製品化を発表した。このプロセッサーは命令長を長くすることで同時実行可能命令数を増やしたVLIW(Very Long Instruction Word)技術をベースにしたもの。ただし命令長は現段階では非公開。プログラミング可能なアーキテクチャーを持つ点を特徴としている。プログラミングに使用されるコンパイラはC言語をベースとしたもので、メディアライブラリと共にイクエーター社が開発する。

 価格は未定だが、12月中にサンプル出荷を開始する予定。また、'99年にはデジタルTVに特化したものを、2000年にはグラフィックスに特化したものを発表する計画を立てている。

イクエーター社経営最高責任者(CEO)ロン・ベル(Ron Bell)氏イクエーター社経営最高責任者(CEO)ロン・ベル(Ron Bell)氏



 両社では、このプロセッサーに対し、デジタルTV、ビデオ編集機器、ルーターなどのネットワーク機器、ゲームマシン、プリンターなどのオフィス機器、医療用、産業用などの画像処理装置といったDSP(Digital signal processing)分野への活用を期待している。

 また、今後ユーザーコンソーシアムを形成することを明らかにした。現在、数社とアプリケーションの開発について話を進めているという。

 記者会見の席で、このプロセッサを利用したアプリケーションの一例として、日立の開発したAFD(All Format Decoder)を挙げた。これは、HDTVを含む、現在18種類あるデジタルTVのフォーマットに従ったデジタル映像を、従来のアナログテレビ上で利用できるように変換するというもの。

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