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米トーキス社、日本法人を設立

1998年10月30日 00時00分更新

文● 報道局 植草健次郎

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 米トーキス社は、同社の日本法人として、日本トーキス(株)を11月1日に設立することを発表した。代表取締役社長には阪彰敏氏が就任する。



 トーキス社は、CTI(Computer Telephony Integration)システムを開発、販売する企業。電話やFAXから利用できるボイスメールシステム『Callex』を販売している。日本トーキスは『Callex』を販売するとともに、『Callex』を用いたボイスメールサービスを提供する。

 電話やFAXから『Callex』のサーバーの設置されたアクセスポイントに電話をかけると、相手先に最も近いサーバーを市外局番などから自動的に判定して見つける。そのサーバーに音声などのデータをインターネットを用いて転送し、蓄積する。電話を受ける側は、直近のサーバーに電話をかけて、ボイスメッセージを受け取る。サーバー間のデータのやり取りにインターネットを使用することで、低料金でボイスメールサービスが実現できるという。

 『Callex』のサーバーは、Windows NT Workstaion(3.5.1以上)の稼動するパソコンで構築できる。このため、低コストでのボイスメールシステムの構築が可能という。日本トーキスは、国内各地にこのサーバーを設置し、ボイスメールサービスを提供する。サーバーは現在大阪とロサンゼルスに設置されており、11月初旬に東京にも設置する。このほか、仙台、名古屋、広島など国内9個所にフランチャイズによりサーバーを設置する。生命保険会社のように社外で活動する社員を多く持つ企業や、銀行のように多数の支店を持つ企業などをメインターゲットとして、サービスを提供する。

阪彰敏代表取締役社長
阪彰敏代表取締役社長



 代表取締役社長に就任した阪彰敏氏は「ボイスメールサービスの需要が増加している。低コストのボイスメールサービスを全国に展開して、この需要に応えたい」とコメントしている。

 日本トーキスの資本金は2000万円。出資元は日本情報トラスト(株)と、米トーキス社の2社。出資比率は50パーセントずつ。本社は大阪市北区豊崎5-8-2扶栄ビル2F。すでに大阪・ロサンゼルス間で一部サービスを行なっているが、1月末より本格的にサービスを開始するという。

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