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日本アルテラ、PLD開発ツール『クォータス』を'99年初旬に発売

1998年10月22日 00時00分更新

文● 報道局 鹿毛正之

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 日本アルテラ(株)は22日、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)開発ツールの新製品『クォータス(Quartus)』を、'99年第1四半期に出荷すると発表した。

 同社は、PLD開発ツールの分野で世界最大のシェアを占める米アルテラ社の日本法人。同社が販売するPLD開発ツールは日本国内で約51パーセントのシェアを占め、これは業界1位に相当する。

 新製品の『クォータス』は、同社にとって4世代目にあたるPLD開発ツール。100万ゲート以上の回路設計に対応するもので、次世代PLDとなる“APEX 20Kファミリー(開発名ラファエロ)”の設計開発を支援する。

『クォータス(Quartus)』でPLDを開発している画面
『クォータス(Quartus)』でPLDを開発している画面



 10月6日付けで就任した同社のRobert Buck(ロバート・バック)社長は、日本はゲートアレイのマーケットが非常に大きい魅力的な市場であると解説。14年間に渡る投資の結果、日本市場でトップのシェアを占めることができたと、同社の現状について語った。

 米アルテラ社のシニアディレクターであるRobert K. Beachler(ロバート・K・ビーチラー)氏は、『クォータス』の特徴について解説した。主な特徴は次の通り。

・業界で初めて“Web-Aware(インターネット接続機能)”を搭載。ユーザーがWebを通じてパッチファイルやアップデートファイルを入手したり、トラブルのレポートを行なうことができる。
・他社製のツールと統合して使用することが可能。他社製の検証ツールなどを使用する際にバックグラウンドで『クォータス』を走らせることができ、インターフェースも他社製ツール上からの使用に対応している。
・“nSTEPコンパイル機能”を採用。デザインの一部を修正した場合、その修正した部分だけをコンパイルすることで、検証・デバッグに費やす時間を短縮できる。
・回路設計の際、各ブロックごとに開発していくことで、全体のアーキテクチャーレベルでの設計を可能にする“Quartusブロック・エントリ”の採用。

 『クォータス』は同社をはじめ、販売代理店の(株)アルティマ、(株)パルテックを通して販売される。対応OSはWindows95/98/NT、Solaris、HP-UXなど。価格は2000ドル(約23万円)からで、日本での販売価格は毎月の為替レートに基づいて決定される。

 なお同社では23日、東京・港区の青山TEPIAにて、“ALTERA PLD WORLD '98”と題したカンファレンスと展示会を開催する。

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