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ソフトバンク、インターネットで外国為替、送金を行なう合弁会社を設立

1998年10月22日 00時00分更新

文● 報道局 植草健次郎

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 ソフトバンク(株)は、米Sonnet Financial社との合弁でフォレックスバンク(株)を設立すると発表した。これは、インターネットを利用した外国為替取引の取次サービスを行なう会社。



 同社が提供するサービスは、Sonnet Financial社の海外送金サービス『FXWeb』を利用して行なうもの。Sonnet Financial社のWebサイトで送金依頼をすると、国内の銀行から米のBank Oneなどの銀行へ送金が行なわれる仕組み。小口の取引を取りまとめて大口の海外送金として扱うことで、小口送金での手数料などを大口取引なみに下げることができる。現在国内での支払金をプールする国内のプーリングバンクとして(株)富士銀行などと交渉中だという。

 ソフトバンクとしては、インターネットを利用した商取引が増加するなか、これによって発生する為替を低コストで提供するとともに、同社のもつ“E*TRADE”などの電子商取引の仕組みと連携してEC(Electoric Commerce)のしくみを確立しようという狙いがある。海外の子会社や支社、取引企業と日常的に小口の為替取引を行なう企業や、日本に在住する外国人の海外への送金など、企業、個人に限らず小口の海外為替取引を行なうものをターゲットとしている。

北尾吉孝氏
北尾吉孝氏



 フォレックスバンクのCEOに就任する北尾吉孝氏は「金融業はインターネットともっとも親和性の高い事業。(当社の)ポータルサイト“Yahoo!”を入り口に、米E*TRADE社などの、インターネットを利用した電子商取引と連携させていく」とコメントしている。

Gady Nemirovsky(ギャディ・ネミロフスキー)Sonnet Financial社社長兼CEO
Gady Nemirovsky(ギャディ・ネミロフスキー)Sonnet Financial社社長兼CEO



 Sonnet Financial社は、インターネットを利用した外国為替、海外送金サービスを行なう企業。Windows用ソフトを用いた海外送金サービス『Fxchange』や中小金融機関向け海外送金業務パッケージ『FXPartner』などを販売している。

 フォレックスバンクの資本金は5億円。出資比率ははソフトバンク60パーセント、Sonnet Financial社40パーセント。代表者には北尾吉孝ソフトバンク管理本部長常務取締役が就任する。本社は東京都中央区日本橋蛎殻町。スタート時の人員規模は4人。'99年第1四半期のサービス開始を予定している。

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