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日本シスコシステムズ、ネットワーク管理ソフト『CiscoWorks2000』を発表

1998年10月20日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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米シスコシステムズ社マーケティング・ディレクター、Bill Ahlstrom(ビル・アルストロム)氏 米シスコシステムズ社マーケティング・ディレクター、Bill Ahlstrom(ビル・アルストロム)氏


 日本シスコシステムズ(株)は15日、ネットワーク管理ツール『CiscoWorks2000』シリーズ2製品の販売を開始した。同製品は、これまで同社が販売していたネットワーク管理製品群の新バージョンにあたる。『CiscoWorks2000 Resource Manager Essential』(RME)は、Webブラウザーを管理コンソールに利用するもので、ネットワークを管理する。『同CWSI Campus』はRME上で動作し、スイッチやネットワークの詳細な管理を行なう。

 『CiscoWorks2000 RME』はWebブラウザーをGUIとしてネットワークの管理を行なうのが特徴。XML(eXtensible Markup Language)にも対応する。主な機能は、ネットワークデバイスのコンフィグレーションファイルを集めて保管し、変更に関して“いつ、誰が、どんな変更を行なったか”をレポートするというもの。午前中は問題なく稼働していたネットワークが午後になってダウンした場合などに、原因の究明と解決をサポートする。また、ルーターやスイッチなど、デバイスの設定や変更の情報を管理し、スタートアップ時と現在の情報を常に比較できる。

 各デバイス上のソフトウェアが西暦2000年問題に対応しているかをレポートする機能も搭載する。

 ほかにも、クライアントがソフトウェアをアップデートする際に、システムの条件を満たしているかどうかを自動的にチェックし、無理な場合は警告を行なう機能も搭載。デバイスのダウンを事前に防ぐために、各デバイスの稼働状況を常時チェックし、リロードが起こったときには原因となった事象をレポートする。かりにデバイスダウンが起こった時は、原因の究明をサポートする。

 『CiscoWorks2000 CWSI Campus』は『CiscoWorks2000 RME』上で動作し、ネットワークの設定や管理を行なう。デバイスが物理的、理論的にどのように接続されているのかをチェックし、グラフィカルなマップ表示を可能とする。また、どのユーザーがどのアドレスを使ってどのスイッチポートにアクセスしているのかを自動検知し、レポートする機能などを搭載する。

 『CiscoWorks2000』シリーズでは他社製管理ツールとの連携機能を装備されており、これを同社では“Cisco Management Connection”と呼んでいる。『CiscoWorks2000』の管理コンソールとして利用するWebブラウザーから、他社製品の機能を呼び出して利用することも可能。ヒューレット・パッカード社や、コンピュータ・アソシエイツ社、富士通(株)など、すでに約30のベンダーがCisco Management Connectionへの対応を表明している。

 連携の方法は、以下の3通り。Webブラウザー上に表示される『CiscoWorks2000』のメニューに、他社の管理ソフトに対するリンクを用意する方法。Webのコンテンツ内で、情報を相互で交換する方法。そして管理サーバー間でより詳細な情報をやり取りする方法。

 対応OSは、両製品ともSolaris2.5.1/2.6、Windows NT4.0、UX10.2/11.0、AIX4.2.1/4.3。価格はRMEが108万6000円、CWSI Campusが152万円。両製品のセット価格は217万3000円。

 発表の席上、米CiscoSystems社のマーケティング・ディレクター、Bill Ahlstrom(ビル・アルストロム)氏は、「ネットワークの管理は、企業にとってもっとも重要な命題になりつつある。『CiscoWorks2000』で、イントラネットの管理に悩む企業の情報管理部門の負担を減らす手助けをしたい」と語った。

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