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大日本印刷、国際会議報道事業を検討

1998年10月09日 00時00分更新

文● 報道局 中野潔

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  大日本印刷は、世界の主要なコンベンションに関する情報を、メディアミックス方式で紹介する事業を検討中である。“ワールドコンベンションシティ”というプロジェクト名で試験的に立ち上げている。

 今回、事業のフィージビリティースタディーの一環として、7月19日からフロリダ州オーランドで開催された“SIGGRAPH98”の内容を試験的に報道した。“SIGGRAPH98”を紹介するWebサイトを完成させた後、同コンベンションに関するパンフレット、CD-ROM、ビデオを制作し、10月上旬に関係者に配付した。

“SIGGRAPH98”の内容を紹介するCD-ROMの画面。ブラウザーベースで構築され、デザインは洗練されている
“SIGGRAPH98”の内容を紹介するCD-ROMの画面。ブラウザーベースで構築され、デザインは洗練されている



 事業化した場合に取材対象となるコンベンションとして、全米の映像関連展示会およびコンファレンスの“NAB”など、情報通信関係、メディアコンテンツ関係のイベントを例にあげている。紹介手段として、前述のWebサイト、パンフレット、CD-ROM、ビデオのほか、電子メール、CSデータ放送などが検討されている。

 大日本印刷は、“メディアギャラクシー”などのWeb関連事業、“メディアスケープ”などの学術啓蒙関連事業をすでに展開している。今回のパンフレット、CD-ROM、ビデオ、Webサイトとも、デザインは洗練されており、これらメディアにおける同社の経験が生かされていることを感じさせる。雑誌とWebサイトの連動である『本とコンピュータ』をはじめとして、大日本印刷のメディア関連プロジェクトの評価は高い。ただ、メセナ活動に非常に近い“メディアスケープ”を筆頭に、赤字覚悟の事業が多いという恨みがある。“ワールドコンベンションシティ”の収益性が注目される。

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