米ライコス社は、10月6日(現地時間)、米Wired Digital社を買収したと発表した。買収総額は8300万ドル(約112億円)。これにより、ライコスはWired
Digitalが運営する、検索エンジン“HotBot”、デジタルニュースサイト“Wired
News”、ポップカルチャーサイト“Suck”、Webテクノロジーとカルチャーのニュースサイト“HotWired”とWebのHow-toサイト“Webmonkey”などのサービスを傘下に入れた。これらのサービスは、月500万人以上の訪問を受けていると米Relevant
Knowledgeはいう。
この買収により、「同社の地位はさらに強固になる」と同社CEOのBob
Davis氏は言っている。
なお、同社が運営する検索エンジンとWired Digitalが運営する検索エンジン“HotBot”のターゲットは相違するという。“HotBot”はいわば技術に深い人を対象としている一方、同社の運営する検索エンジンは一般の人を対象としているため、重複の心配はないとのこと。
同社がこれまで運営してきたサービスに、Wired Digitalのコンテンツを加えたことにより、トラフィックが約40パーセント増えるという。
日本語版“HotWired”、“Wired News”、“Webmonkey”はホットワイアード・ジャパン推進協議会(日本電信電話(株)、NTTラーニングシステムズ(株))が米Wired
Digital社からのライセンスに基づいて制作している。今後、サービスは継続されるが、同サービスと日本ライコスとの関係について、ライコスジャパン(株)に問い合わせたところ、「ライコスジャパンとワイヤードが日本でどのような展開を行なうかは未定」とのこと。