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IBM、“ウルトラ・コンパクトノート”、『ThinkPad 235』など、Windows 98プレインストールモデルを発表

1998年07月22日 00時00分更新

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 日本アイ・ビー・エム(株)は、同社の『Aptiva Eシリーズ』と『ThinkPadシリーズ』にWindows 98をプレインストールしたモデル、6機種を追加した。今回追加されたのは、CPUにK6-2-300MHzを採用した『Aptiva E31』、A5ファイルサイズで重さ1.25kgの『ThinkPad 235』など。発売日は7月25日だが、『Aptiva E51』など一部のモデルは、8月発売。また、同社では、『ThinkPadシリーズ』の一部現行製品で、最大約18パーセントの値下げを実施する。

『ThinkPad 235』は今回の注目製品。A5ファイルサイズで重さ1.25kg。TypeIIのPCカードを最大で3枚使用可能。そのスペックはチャンドラの後継機を思わせる。ボディーにマグネシウム合金を利用した派手なデザインのマシンが流行だが、同機のデザインは非常にオーソドックス。『ThinkPad』の代名詞となった黒いボディーを指して、同社の堀田氏は「トレードマークの黒いボディーにほっとする中年男性も多いのでは」と語った。なお、同社は、4年前に発売された『ThinkPad 220』で、他社に先駆け、マグネシウム合金製のボディーを採用した経緯を持つ。当時は、傷を目立たせないためボディーを黒く塗装し、見た目ではそれとわからないようにしていた。『ThinkPad 235』は今回の注目製品。A5ファイルサイズで重さ1.25kg。TypeIIのPCカードを最大で3枚使用可能。そのスペックはチャンドラの後継機を思わせる。ボディーにマグネシウム合金を利用した派手なデザインのマシンが流行だが、同機のデザインは非常にオーソドックス。『ThinkPad』の代名詞となった黒いボディーを指して、同社の堀田氏は「トレードマークの黒いボディーにほっとする中年男性も多いのでは」と語った。なお、同社は、4年前に発売された『ThinkPad 220』で、他社に先駆け、マグネシウム合金製のボディーを採用した経緯を持つ。当時は、傷を目立たせないためボディーを黒く塗装し、見た目ではそれとわからないようにしていた。



 本日行なわれた製品発表会では、同社のパーソナル・システム事業部長の堀田一芙氏が挨拶。「コンシューマー市場を21世紀に向けてどう考えていくかは真剣な問題」と語り、「個々のマシンのスペックだけではなく、総合的なソリューションの提案無しにはユーザーに受け入れられない」と、同社の提供するネットワークを通じたサポートの充実などを強調した。

 また、発表後の質疑応答では、『ThinkPad 235』に関する質問が相次いだが、同氏は「従来の『ThinkPad』のイメージの上で、スペック的に妥協しないものを作ることがコンセプト」、「ロングライフな商品をユーザーは望んでいる」と、デザイン性が重視される最近のPC市場の流れの中で、周辺機器接続のためのポート類とパソコンとしての機能性を妥協なく詰め込んだ同製品の特徴を説明した。

新製品について熱く語る日本IBM堀田一芙氏。新製品について熱く語る日本IBM堀田一芙氏。


「メーカーの提案の中身次第でユーザーは付いてくる」


【新製品の概要】


『ThinkPadシリーズ』

 

『ThinkPad 235』(左)と『同385XD』(右)。『235』のボディー両側から突き出ているのはバッテリーパック。メーカー保証外だが、市販のデジタルカメラ用バッテリーの使用も可能だという。『ThinkPad 235』(左)と『同385XD』(右)。『235』のボディー両側から突き出ているのはバッテリーパック。メーカー保証外だが、市販のデジタルカメラ用バッテリーの使用も可能だという。



 今回追加されたのは、A5ファイルサイズ、重さ1.25kgの“ウルトラ・コンパクトノート”『ThinkPad 235』、MMX Pentium-233MHzを搭載し、CD-ROM、FDDなどを内蔵した“オールイン・ワン・デザイン”の『同385XD』の2機種。また、従来機種のメモリーを64MBに増設した『ThinkPad 560X』の新モデル(型番は2640-8YJ)も追加された。

 『235』は、USB、シリアル、パラレルなどデスクトップPC並みのポート類を備えるほか、TypeII×3または、TypeIII×1とTypeII×1のPCカードスロットを搭載。また、市販のデジタルカメラ用バッテリーを使用でき、BIOSのチューンナップによって従来の5分の1程度の時間でシャットダウン可能になった。バンドルソフトは、『ノーツ パーソナル R4.6』、『Netscape Navigator 4.04』など。

 『385XD』は、『380XD』の後継機で、主な変更点は、Windows98のプレインストール、メモリーを64MBに増設したことなど。また、『Word98』、『Excel97』などのアプリケーションをバンドルしている。

 価格は、『235』と『385XD』は、オープンプライス。同社の通販では、それぞれ23万5000円と『385XD』が29万9000円となっている。発売日は7月25日。『560X』は、標準価格42万8000円で、発売日は、8月8日。

主な仕様



ThinkPadシリーズ


モデル名


235


385XD


560X(2640-8YJ)


CPU


MMX Pentium-233MHz


MMX Pentium-233MHz


MMX Pentium-233MHz


チップセット


FireStar PLUS + FireLink


Intel 430TX


Intel 430TX


HDD


3.2GB


4.0GB


4.0GB


メモリー


32MB(最大96MB)


64MB(最大96MB)


64MB(最大96MB)


PCカード


TypeIII×1またはTypeI/II×2+TypeII×1


TypeIII×1またはType I/II×2


TypeIII×1またはType I/II×2


ディスプレー


9.2インチTFT液晶


12.1インチTFT液晶


12.1インチTFT液晶


解像度(表示可能色数)


800×600ドット(約26万色)


800×600ドット(約1677万色)


800×600ドット(約26万色)


バッテリー持続時間


2.0時間(バッテリーパック2個搭載時)


4.5時間


3.5時間


寸法


幅235.2×奥行き173.2×高さ33.7mm


幅300×奥行き233×高さ62mm


幅297×奥行き222×高さ31mm


重量


1.25kg(バッテリーパック2個搭載時)


3.2kg


1.9kg


価格


オープンプライス


オープンプライス


42万8000円


通販の価格


23万5000円


29万9000円


-


『Aptiva Eシリーズ』

 

『Aptiva E51』+17インチCRT(左)と『同 E31』+14.1インチTFTモニター(右)新開発の“Micro Tower筐体”は、『E31』と『E21』に採用されている。『Aptiva E51』+17インチCRT(左)と『同 E31』+14.1インチTFTモニター(右)新開発の“Micro Tower筐体”は、『E31』と『E21』に採用されている。



 今回追加された機種は、PentiumII-400MHzを搭載した、ミニタワー型モデルの『Aptiva E51』と、K6-2を搭載した、マイクロタワー型モデルの『同E31』(300MHz)と『同E21』(266MHz)。『E31』と『E21』に採用されている、新開発の“Micro Tower(マイクロタワー)筐体”は、従来より奥行きで約11cm、高さで70cm省スペース化を果たしている。

 また、従来の『Aptiva Eシリーズ』は、ベースモデル(本体)に対応するディスプレーがあらかじめ決まっていたが、15インチCRTモニター、17インチCRTモニター、14.1インチTFT液晶モニターの中からいずれかを選択できるようになった。また、各シリーズの17インチCRTセットには、日本アイオメガ(株)製のZipドライブ搭載モデルも用意されている。

 プレインストールソフトには、音声認識ソフト『Via Voice 98日本語版』を搭載。『Pro TALKER97』や『インターネット 翻訳の王様Ver.2.0』などと組み合わせて、海外ページの要約や翻訳を音声で読み上げることができるほか、今回、新たに同梱された『メールの王様Ver.1.0』を用いて、音声によるメールの作成・送信もできるようになった。

 ビジネスソフトとして、『E21』には、『ロータススーパーオフィス98』、『E31』と『E51』には、『Excel97』、『Word98』、『Outlook98』が付属。また、『E21』に『Excel97』、『Word98』、『Outlook98』を追加搭載することも可能。

 価格は、いずれもオープンプライスだが、同社の通販サービス“IBM PC Direct”での価格は、14.1インチTFT液晶ディスプレーとのセットで、『E21』が25万9000円、『E31』が31万円4000円、『E51』が44万4000円となっている。発売日は、『E21』と『E31』が7月25日、『E51』が8月21日。

主な仕様



Aptiva Eシリーズ


モデル名


E21


E31


E51


CPU


K6-2-266MHz


K6-2-300MHz


PentiumII-400MHz


チップセット


ALI Aladdin V, Bus Clock 66MHz


ALI Aladdin V, FSB 100MHz


Intel 440BX, FSB 100MHz


メモリー


32MB(最大256MB)


64MB(最大256MB)


64MB(最大384MB)


HDD


4GB


6GB


12GB


ビデオアクセラレーター(VRAM)


ATI 3D RAGE Pro AGP ×1(2MB)


ATI 3D RAGE Pro AGP 1×(2MB)


ATI 3D RAGE Pro AGP2×(4MB)


CD-ROM


最大32倍速


最大32倍速


-


DVD-ROM


-


-


2倍速


バンドルソフト


ロータススーパーオフィスなど


Excel97、Wrd98、Outlook98など


Excel97、Wrd98、Outlook98など


寸法


幅190×奥行き386×高さ340mm


幅190×奥行き386×高さ340mm


幅190×奥行き454×高さ425mm


重量


8.6kg


8.6kg


10kg


通販の価格・15インチCRTセット


15万9000円


21万4000円


34万4000円


        17インチCRTセット


18万4000円


23万9000円


36万9000円


        14インチTFT液晶セット


25万9000円


31万4000円


44万4000円


発売


7月25日


7月25日


8月8日


注)『E21』には、Excel97、Wrd98、Outlook98を追加搭載したモデルがあり、価格は2万5000円上乗せ。


各シリーズ(ロータススーパーオフィスのみのモデルは除く)の17インチCRTセットには、Zipドライブ搭載モデルがあり、価格は1万円上乗せ。


(報道局、小林久)

http://www.ibm.co.jp/

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