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BIGLOBEが2周年記念シンポジウムを開催

1998年07月16日 00時00分更新

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 日本電気(株)(NEC)のインターネットサービスBIGLOBEが2周年を迎えた。今回の記念シンポジウムは3部構成で行なわれた。まず、現在のサービス提供状況について説明した。会員数が259万人、1日当たりのアクセスが120万ページビューである。

 次に、2005年には約2000万世帯がインターネットを利用するという予測を引用し、“ホームコミュニティーサービス”でそれに対応すると述べた。その中でも子ども向けサイトを充実させていきたいという。手始めに『KidsPlaza(きっずぷらざ)』という子ども向けサイト集のサービスを今年8月に開始する。

 また、小学生全般を対象にしたインターネット利用学習システム『ドラネット』(小学館がNECの協力で開発)を小学館第八編集部部長の田辺茂男氏が紹介した。「10月の発売に向け、ドラネットの体験無料サイト(http://www.doranet.ne.jp/)を7月14日に開設し将来的にはドラネットのWebマガジン化を考えていく。その際にはネット上をメインとして紙媒体をサブにしたい」と述べた。

 パネルディスカッション「2000万人時代のインターネット」では日経BP社マルチメディア局映像部企画委員、掘純一郎氏が司会を務めた。パネリストとしてメディア評論家の関根進氏、M&M研究所代表の三石玲子氏、NEC常務取締役の吉川英一氏が参加した。



 インターネット利用者がここ数年でどのような変化したかについての議論では、「俗に言うおたく比率が減って、代わりに“デジタルキッズ”と呼ばれる20代前半までの利用者が増えた。彼らは漢字を読むことはできるが、書けない。隣りに座っている人ともメールで会話をする。遺伝子にまでパソコンが組み込まれた世代の登場である」と三石氏が断言。それを受けて関根氏が「40代、50代のおじさんは“デジタルポンコツ”で、“デジポン”。しかしその世代でもメールぐらい出せないと生活しづらい状況となっている」と続けた。

 また「インターネットに限らずサービスを根づかせるには利便、利得(ここまではNECの理念)に加えて強制、麻痺がないと駄目」との三石氏の辛口発言でディスカッションを終了した。各氏の歯に衣着せぬ発言が会場を沸かせた。(報道局 降旗敦子)

http://www.biglobe.ne.jp/

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