コダック(株)は、新デジタルイメージングサービス“Kodak KiDS(Kodak
imaging Digital Service)”を発表した。写真プリントやデジタルカメラ/スキャナーによる画像データを加工、プリントするサービスのほか、インターネットを利用して画像の保管、共有、プリント注文ができるサービスなど、計5種類で構成されるサービスを、7月初旬より順次開始する。
本日行なわれた記者発表会には、同社代表取締役社長の堀義和氏が出席、サービス導入の背景を語った。
「近年、カメラは確実に“デジタル化”、“カジュアル化”の方向へと進んでいる。デジタルカメラが急速に普及した上、プリントクラブなどによって写真が女子高生にも身近な存在となった。このKodak
KiDSは、デジタルカメラやパソコンを持たない人でも利用できるサービス。メインターゲットは女性だと考えている」
同社は、デジタルイメージング分野で他社との提携も強化していく方針だ。「インターネットを利用して画像を管理するシステム“フォトネット”を開発したピクチャー・ビジョン(米PictureVision
Inc.)の株を51パーセント保有した。また、インテルとは、CMOSセンサーの開発や共同マーケティングなどで提携し、AOL(アメリカ・オンライン)社ともKodak
KiDSをパソコン通信から利用可能にすることで合意している」(堀氏)。そのほか、PCメーカーやプロバイダーとの連携を進め、Kodak
KiDSの普及を図りたいという。
サービス概要は以下のとおり。サービスと並行して、写真店やコンビニエンスストアなどに、プリント作成機“コダックプリントステーション”やマルチメディアキオスク端末“コダックプリントユニット”の設置を進めていく。
プリントステーション。窓口だけでなく、この端末からもKodak KiDSサービスが利用可能。タッチスクリーンによる操作で、画像編集、プリントなどが行なえる |
“Kodak KiDSプリント サービス”(7月1日開始)
写真プリントまたはフォトCD、FlashPixCD、MOなどのメディアに保存された画像データをプリントするサービス。枠組みなどの加工もできる。基本料金は500円、プリント料金は1枚50円から。
“Kodak KiDSデジタルカメラ サービス”(7月1日開始)
デジタルカメラで撮影した画像のプリントサービス。枠組みなどの加工もできる。基本料金は500円、プリント料金は1枚50円から。
“Kodak KiDSフォトネット サービス”(8月1日開始)
オンラインフォトサービス“フォトネット”を利用して写真や画像データの保管、共有、焼き増し、加工を行なうサービス。ユーザーの持ち込んだ画像はインターネット上の画像サーバーに保存され、自由に検索、ダウンロード、プリント注文ができる。画像の保存期間は30日間。注文したプリントは郵送もしてくれる(決済はカードで行なう)。基本料金500円、プリント料金1枚50円から、スキャニング料金1枚50円。
“Kodak KiDSメディア サービス”(昨年開始)
35mmポジ/ネガフィルムやAPSネガフィルムの画像を、フォトCD、FlashPixCDに書き込むサービス。今回のKodak
KiDS発表に併せて、名称を変えた。基本料金は500円、書込料金は1枚80円から。
“Kodak KiDSポストカード サービス”(昨年開始)
ユーザーの持ち込んだ写真、画像データから年賀状や暑中見舞いなどのポストカードを作成するサービス。従来は写真プリントのみ受付けていたが、デジタル画像の受付も近日開始する。料金については現在設定中。(報道局 浅野広明)
http://www.kodak.co.jp/NEWS/88078a00.shtml