このページの本文へ

日本HPが、新世代PCサーバー“ドリームサーバ”のコンセプトを発表

1998年06月18日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 日本ヒューレット・パッカード(株)は、21世紀のPCサーバー像である“ドリームサーバ”のコンセプトを発表した。同コンセプトは、IA-64プロセッサー、自己回復テクノロジー、モジュラーシステム、インテリジェントI/O、システムアーキテクチャーの5つの要素で構成されている。

・IA-64

 米HP社と米インテル社が共同開発したEPIC(Explicitly Parallel Instruction Computing)テクノロジーを採用した、次世代64bitプロセッサーのアーキテクチャー。米インテル社は先ごろ、IA-64プロセッサーの量産開始は2000年初頭になる、との見通しを発表している。

・自己回復テクノロジー

 “Self heeling server”とも名付けられており、障害の自動検出、自己修復、パフォーマンスの最適化の3つをサーバー自身が行なう。障害予知を行なう機能としては、“IPMI(Intelligent Platform Management Interface)”、“SMARTディスク”、“TopTools for Server”などがあり、また、、自己修復を行なう機能としては、“オート・サーバ・リスタート”、“CPU縮退”、“ECCメモリ スクラビング”などがある。さらに、パフォーマンス最適化機能“HP AutoRAID”など、複数の技術が組み合わさって“Self heeling server”は実現されるという。

・モジュラーシステム

 投資負担を軽減するために、I/O機器、HDD、CPUなどをモジュラー化し、必要に応じた追加、交換を可能にする。

・インテリジェントI/O

 OSとI/O機器の間のボトルネックを解消するための新しいI/Oモデルで、HPが中心となって標準化を推進している。インテリジェントI/Oでは、OSとI/O機器の間が分離されており、I/Oデータ転送や割り込みの処理は、I/O専用のプロセッサーが実行し、ホストシステムのCPUは使用しない。'98年春には、インテリジェントI/Oバージョン2.0の仕様が定めらている。

・システムアーキテクチャー

 複数の異なったバージョンのOSの動作を可能にするアーキテクチャーで、ひとつのサーバー上で、UNIX OSであるHP-UXと、WindowsNTを同時に動作させることが可能となる。



 同社のパーソナル・システムズ・マーケティング部門サーバプログラムマネージャの糸賀誠氏は、「これらすべての機能を搭載した製品は、2000~2002年ごろには発売したい」としている。(報道局 佐藤和彦)

http://www.jpn.hp.com/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン