(株)ディスクリート・ロジックは、プロ向けのペイント/アニメーションソフト『ILLUMINAIRE
Paint』と3D合成、ビジュアルエフェクトツール『ILLUMINAIRE Composition』をバージョンアップし、それぞれ『paint』、『effect』と名前を変更して、7月上旬に発売する。
『paint』と『effect』は、7月に出荷予定のオートデスク(株)のKinetixビジネスグループの3D
CGアニメーションソフト『3D Studio MAX Release 2.5』とWindowsNT4.0上で組み合わせて、統合環境として利用できるようになっている。リアルタイムに追加したエフェクトを確認できるので、シーンにエフェクトを追加したり、合成する作業の時間を短縮できる。
ディスクリート・ロジック社では、「3D CGに強いKinetixと映像に強いディスクリート・ロジックが協力することで、3Dモデリングやアニメーションからノンリニア編集まで、デジタルメディア制作の一連の工程を扱える製品の提供が可能」としている。(株)ディスクリート・ロジックとオートデスク(株)のKinetixビジネスグループは、今後も協力して、製品を提供していくという。なお、『3D
Studio MAX Release 2.5』との統合が可能な、ビデオ編集ソフト『edit』の発表が7月に予定されている。
●『paint』
静止フレームおよびフレームシークエンスの両方をあつかうベクトルベースのペイント・アニメーションツールの旧『ILLUMINAIRE
Paint』に、QuickTimeやAVIファイル、GIFファイルのアニメーションのサポートや、サイズを自由に変更できるベクトルベースのビットマップスタイル・テクスチャーが可能な機能などが加わった『paint
Option 1』と、『paint Option 1』の機能に加え、『3D Studio MAX Release 2.5』との統合やモーショントラッキング、マルチプロセッサーなどをサポートした『paint
Option 2』がある。
『paint Option 2』では、『paint』で作ったベクトルベースファイルをテクスチャーとして『3D
Studio MAX Release 2.5』にインポートできる。また、『3D Studio MAX Release
2.5』のドラッグ&ドロップ環境を利用することで、どちらか一方のソフトで変更した内容が、タイムラインが同期したまま、もう一方に反映される。対応OSは、Windows95/NT、MacOS7.5以上。価格は、『paint
Option 1』が14万8000円。『paint Option 2』は33万円。
●『effect』
ビデオ合成、クリップアニメーション、ビジュアルエフェクト機能などを持った旧『ILLUMINAIRE
Composition』に、QuickTimeやAVIファイル、GIFファイルのアニメーションのサポートなどの機能が加わった『effect
Option 1』と、『effect Option 1』の機能に加え、『3D Studio MAX Release 2.5』との統合やモーショントラッキング、マルチプロセッサーなどをサポートした『effect
Option 2』がある。『effect Option 2』では、『3D Studio MAX Release 2.5』で作成した3Dオブジェクトやレンダリングしたシーンをそのまま3Dとして認識し、エフェクトを追加したり、合成したりできる。対応OSは、Windows95/NT、MacOS7.5以上。価格は、『effect Option 1』が14万8000円。『effect Option 2』は33万円。なお、『effect Option 2』と『paint Option 2』をセットにした『effect/paint Option 2 バンドル版』もあり、57万8000円。(報道局 中山実)
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