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日本サン、“Java Developer Conference 98 Tokyo”を開催

1998年05月28日 00時00分更新

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 日本サン・マイクロシステムズ(株)は、開発者向けのイベント“Java Developer Conference 98 Tokyo”を都内で開催した。Java技術に関するカンファレンスと開発環境などの展示が行なわれた。来場者には、Javaアプレットが動作する指輪、JavaRingが配られた。このJavaRingには、名前や住所などの個人情報を記録するJavaアプレットが入っており、会場内に設置された、JavaRingと接続して、個人情報を入力できる端末が人気を集めていた。



 基調講演を行なった米JavaSoft社社長のAlan Baratz(アラン・バラッツ)氏は、「これまでJavaには、新しい機能をできるだけ早く導入してきたが、必要な機能はほとんど揃った」と語り、今後は、パフォーマンスや信頼性の向上に重点を置いていく考えを示した。同氏は「Javaの動作する機器は現在7000万個以上あるが、今後、ポケベルや携帯電話、ゲーム機などに導入され、1億個を超えるようになるだろう」と自信を見せた。なお、JDK1.2は、今年中にはリリースするとのこと。



 展示場で目についたのは、(株)アプリックスと(株)PFUが共同で開発中の携帯端末『Blue Mountain(開発コード)』。Javaアプレットが動作するタッチパネル付きの携帯端末で、IrDAを利用してJavaアプレットを転送できる。Java家電を制御するリモコンとしての利用が考えられている。OSには、組み込み機器用リアルタイムOSのITRONとJavaOSを融合したJTRON仕様OS、JBlendを搭載している。JBlendはアプリックスが開発したOS。同社は、JBlendをPC/AT互換機に移植した『JBlend PC』も参考出品した。両製品とも、発売時期や価格などは未定。



 Javaの特徴である生産性や互換性に、パフォーマンスや信頼性が加われば、Javaを利用した機器は、今後さらに増えてくるものと思われる。1億という数字を到達するのに、そう長い時間はかからないかもしれない。なお、同イベントの開催は、5月29日まで。(報道局 中山実)

http://www.sun.co.jp/

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