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セガ、新型ゲーム機『Dreamcast』を11月20日に発売

1998年05月21日 00時00分更新

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 (株)セガ・エンタープライゼスは、新型ゲーム機『Dreamcast』を発表した。開発コードネーム“Katana”として知られ、話題になっていたが、本日待望のお披露目を行なった。



 ゲーム機開発のコンセプトは“Play&Communication”。通信機能として、33.6Kbpsモデムを内蔵。ネットワークを介した対戦ゲームだけでなく、RPGゲーム、プレーヤー同士が交流するチャットも可能になるという。

 そのほか、データセーブにPDA(48×32ドットのモノクロ液晶搭載)を使用。別売りのPDA『ビジュアルメモリ』をコントロールパッドに差し込み、バックアップデータの保存、および本体のゲームを一部取り込み、PDA単体でゲームを楽しむこともできるという。また、PDA同士をつないで、データを交換することも可能だという。



 このPDA『ビジュアルメモリ』は、ハリウッド版『GODZILLA』公開に合わせ、Dreamcast用PDA第1弾として、『あつめてゴジラ ~怪獣図鑑~』が全国東宝系劇場にて、7月11日より先行発売される。価格は2500円(予定)。

 DreamcastのOSには、DirectX機能をサポートする米マイクロソフト社の『Windows CE』のカスタムバージョンを搭載。『Window CE』を搭載することにより、ソフトウェアの開発環境が効率化されるという。CPUは、128bitグラフィックエンジン内蔵RISC。グラフィックスエンジンには、PowerVR2を搭載。1秒当たり300万ポリゴン以上描画できるという。また、64チャンネルのサウンド・システムを表現できるサウンドエンジンも搭載する。

 

 

同機のデモ「Dreamcast Live Demonstration featuring IRI-san」。同社代表取締役社長の入交氏がCGで登場。 同機のデモ「Dreamcast Live Demonstration featuring IRI-san」。同社代表取締役社長の入交氏がCGで登場。


 日本での発売は11月20日で、価格は未定。ゲーム機と同時に発売されるソフトは5作を予定(詳細は明らかにされていない)。なお、サターンとの互換性はないという。

 同社の代表取締役社長、入交昭一郎氏はQ&Aで以下のように語った。

----販売目標は。

 「来年の3月までに100万台の出荷。11月20日から1年間で150万台から200万台の出荷を目標とする。『Dreamcast』で、デファクトスタンダードを目指す」

----ソニーのプレイステーションとの比較で、サターンのソフト流通面での問題が指摘されているが。

 「今まで、セガと小売の距離は遠かった。しかし、リピート体制を導入し、少数のソフトもきちんとフォローできるように、値崩れが起きないようにし、小売業者との関係、情報交換の密度を高めていきたいと考えている」

(報道局 西川 ゆずこ)

Dreamcastの主な仕様

・CPU
SH4 128bitグラフィックスエンジン内蔵RISC CPU(200MHz 360MIPS/1.4GFLOPS)
・グラフィックスエンジン
Power VR2(1秒間に300万ポリゴン以上を描画できるという)
・サウンドエンジン
64チャンネルADPCM
32bit RISC CPU内蔵
・メインメモリ
16Mバイト(SDRAM)
・モデム
V34(33.6Kbps)内蔵
・OS
Microsoft Windows CEカスタムバージョン
・CD-ROMドライブ
最高12倍速
・最大同時発色数
約1,677万色
・画像表示処理機能
Bump Mapping, Fog, Alpha-Blending, Mip Mapping, Tri-Linear Filtering, Anti Aliasing, Environment Mapping, Specular Effect
・データセーブ方法
PDA使用

http://www.sega.co.jp/(本件の情報は未掲載)

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