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ソフトボート、インドのソフトウェア会社2社と業務提携

1998年05月20日 00時00分更新

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 (株)ソフトボートは、インドのErgo Software Systems社およびSoftware Moguls India社と、ソフトウェアの開発、販売に関して業務提携を結んだと発表した。これによりErgo、Moguls両社の製品が、ソフトボートを総代理店として国内で販売されることとなった。提携第1弾となるリアルタイムマルチタスクOS『ErGos(エルゴス)』とクライアント/サーバー型バックアップソフト『SM-arch(エスエム・アーク) for Windows NT 4.2J』のリリースも、合わせて発表された。

・『ErGos』

 Ergoが開発した組込み用リアルタイムマルチタスクOS。μITRON3.0に準拠している。タスク管理機能、メモリープール管理機能、時間管理機能、システム管理機能のほか、μITRON3.0で強化された同期・通信に関する機能をサポートする。あるプログラムから別のプログラムに切り替えるコンテキストスイッチの時間は5.1μs。ソースコードの9割以上がC言語で書かれており、移植が容易だとしている。カーネルの全ソースコードが付属する。対応プロセッサーは(株)日立製作所のSH-1/2/3で、3ヵ月後をめどにPowerPCや日立のH8Sもサポートする予定。6月発売で、価格は19万8000円。

 Ergo Software Systems社営業担当責任者のM.Dominic氏 Ergo Software Systems社営業担当責任者のM.Dominic氏



・『SM-arch for Windows NT 4.2J』

 Mogulsが開発したクライアント/サーバー型バックアップソフト。複数のクライアントPCのデータを、WindowsNTサーバーにバックアップ、集中管理する。バックアップしたい日時を設定できるスケジュール管理機能を装備。ある条件を満たすディレクトリー/ファイルのみをバックアップしたり、バックアップ完了後に指定アドレスへEメールで通知を行なったりできる。クライアントは、Windows95/NT3.51/NT4.0、NetWare、UNIXに対応。サーバーはWindowsNT3.51/NT4.0対応。6月発売で、価格は19万8000円から。

 Software Moguls India社テクニカルマネージャーのGirish Malpani氏 Software Moguls India社テクニカルマネージャーのGirish Malpani氏



 (株)ソフトボート代表取締役社長・田先政秀氏 (株)ソフトボート代表取締役社長・田先政秀氏



 記者発表会では、製品に関する質疑応答のほか、インドが行なった核実験に関する話題も取り上げられた。ソフトボート代表取締役社長の田先政秀氏は、「困惑したが、基本的には今回の提携とは別問題だと考えている。核実験を肯定する気はないが、フランスが核実験を行なったとき、ワインの不買運動が起こったにもかかわらず、今では誰でもワインを飲んでいる。日本人は、今回の件でも忘れてしまうだろう。長期的に見れば売上には影響ないと思う」と話し、今回発表の製品については全力で販売を行なう姿勢を示した。(報道局 浅野広明)
http://www.softboat.co.jp/

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