クォークジャパン(株)は、DTPソフト『QuarkXPress 4.0日本語版 for
Mac OS』『同 for Windows OS』を5月29日に出荷する。直線や曲線に沿ってテキストを配置する“テキストパス機能”や複雑な曲線や図形を描ける“ベジエ機能”などグラフィックス作成機能の強化と、目次などのリスト作成や、複数のドキュメントの一括管理など、長文を作成するための“長文ドキュメント機能”などが強化された。
稼働環境は、Mac版が漢字Talk7.1以上で、ハードウェアは68030以上またはPowerPC搭載Mac互換機に対応。Windows版は、Windows95/NT3.51/NT4.0、486以上のCPUに対応。価格はオープンで、バージョンアップに関しては、『QuarkXPress
3.3日本語版 for PowerMacintosh』からは9万9000円で、その他のバージョンからもアップグレードが可能。
Windows版は米国では、'95年に発表されたバージョン3.2より提供されているが、日本語版では今回が初めて。また日本ディジタル
イクイップメント(株)のAlpha 21164Aプロセッサーマシン向けの『QuarkXPress
4.0日本語版 for WindowsNT Alpha』が第3四半期(7月~9月)に、発表される予定という。
米本社社長兼CEOのFred Ebrahimi(フレッド・エブラヒミ)氏は、Mac版とWindows版の販売本数に関して、次のように語った。
「米国では、Macintosh版とWindows版の売上の割合は4:6。Windows版が急速に伸びていて、'98年のWindows版の売上は、予想では対前年度比で60パーセント増ぐらいになり、来年の今ごろは、Windows版がMac版の売上を追い越すだろう。しかしMac版も伸びており、MacユーザーがWindows版に乗り換えたのではなく、新規にWindowsユーザーを獲得したと見なしている。また日本では、2、3年のうちにWindowsユーザーがMacユーザーを上回るだろう」
(報道局 若名麻里)
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