コンパックコンピュータ(株)は、同社のWindowsNTサーバー『ProLiant』シリーズをベースに、独SAP社のERP(統合業務パッケージ)『SAP
R/3』をプリインストールしたクライアントサーバーシステム『COMPAQ
R/3PAQ-RRR(コンパック
アールスリー・パック・アールアールアール)』を発売、5月末に出荷を開始する。『SAP
R/3』は世界市場で約30パーセント、日本市場で約70パーセントのシェアを持っている(調査会社調べ)。コンパックは今後、SAP社の日本法人のSAPジャパン(株)と共同で同製品のマーケティング活動を展開していくという。
『COMPAQ R/3PAQ-RRR』は、『R/3』を実際に運用するサーバー、テストおよび開発用のサーバー、クライアントPCが各1台に、無停電電源装置(UPS)、スイッチボックス、バックアップ用テープドライブ、サーバーを収納するラック、『COMPAQ
Insight Manager』などのシステム管理ツール、システム導入時に必要なネットワークやプリンターなどの各種設定のサービスで構成される。サーバーは『ProLiant5500R』または『同6000』で、OSはWindowsNT
Server 4.0。クライアントPCは『Deskpro4000』で、OSはWindowsNT Workstation 4.0。サーバーには『SAP
R/3 3.1H』がプリインストールされる。
適応ユーザー数により、メモリーやハードディスク容量などのサーバーマシンの仕様の違うモデルが5つと、テスト用サーバーのみのモデルがひとつの計6モデルある。価格は、適応ユーザー数15の2100万円から適応ユーザー数100の3200万円まで。テスト用サーバーのみのモデル(適応ユーザー数15)は980万円。なお、『SAP
R/3』のライセンス料は別途必要。
コンパックでは、システムをパッケージ化し、各種設定にテンプレートを利用することで、導入までの期間を今までの3分の1から半分に短縮し、アプリケーションの導入も含めて従来1億から2億円かかっていた導入費用を5000万円以下にできるとしている。同社の和泉法夫副社長は「WindowsNT版『R/3』の今年の新規ユーザー数の9割が『COMPAQ
R/3PAQ-RRR』を利用するようにしたい」と強気の姿勢を見せた。(報道局
中山実)
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