富士通(株)と米コンピュータ・アソシエイツ社(CA)は、マルチメディアデータベースソフト『Jasmine(ジャスミン)1.2』を発売した。英語版、中国語版、日本語版が世界で同時に発売される。日本語版の価格は、WindowsNT対応版が40万円から、Solaris対応版が337万円からとなっている。
オブジェクトデータベースを採用したのが最大の特徴で、動画、静止画、音声、テキストを含む、大量かつ多様なマルチメディアデータを集中管理する。管理したオブジェクトは、再利用やネットワーク上における共用が可能。既存のリレーショナルデータベースへもアクセスできる。
また、“Jasmine Studio”と呼ばれるマルチメディアアプリケーションの開発環境を備えており、GUIを利用してインターネット/イントラネット上で利用可能なアプリケーションの開発、管理が行なえる。サポートする言語は、Java、C、C++、HTML、Visual
Basicなど。ActiveXにも対応する。
同ソフトには、富士通のオブジェクト技術とCAのオーサリング技術が結集されている。富士通専務取締役の丸山武氏は、「両社の得意技術が統合できた。専門家だけでなく、エンドユーザーにとっても使いやすいソフトとなっており、マルチメディア市場のデファクトスタンダードを目指したい」などとコメントした。
CAの会長兼CEOであるCharles Wang(チャールズ・ウォン)氏も本日行なわれた記者発表会に出席、「オブジェクト技術は、現在あるいは未来のニーズに応えられると考えている。今回の富士通との協調はお互いにとって第一歩。今後も協調関係を続けていきたい」とし、新たなソリューション開発に意気込みを見せた。(報道局 浅野広明)
・富士通
http://www.fujitsu.co.jp/
・米コンピュータ・アソシエイツ
http://www.cai.com/