アップルコンピュータ(株)は、PowerPC G3-233/250/292MHzを搭載した『PowerBook
G3』シリーズ4モデルを発表した。価格はいずれもオープンプライス(店頭実売価格20万円台後半から)、5月下旬に出荷を開始する。
●新筐体を採用した『PowerBook G3』シリーズ
丸みを帯びたデザインの筐体には、グラスファイバーを配合したポリカーボネートを採用、1.5mm厚で強度と軽量化を実現。シェル中央にはラバーコーティングされたアルミニウム合金を使用し、グリップ感も高めているという。
最上位モデル(店頭実売価格70万円前半)は、PowerPC G3-292MHz、64MB(最大192MB)のメモリー、8GBのHDD、着脱式の最大20倍速CD-ROMドライブなどを搭載。ディスプレーは14.1インチのTFTカラー液晶パネル(1024×768ドット/ディザリング処理による1670万色表示)採用、グラフィックチップはカナダのATI
Technologies社製『ATI 3D RAGE LT(VRAM 4MB)』を搭載している。
ホットスワップが可能な拡張ベイを2基(左側3.5インチ/右側5.25インチ)装備し、バッテリーやFDD、CD-ROMドライブなどを搭載できる。CardBus/ZVポートに対応したTypeII×2のPCカードスロットを装備するほか、SCSIポート、ビデオ出力端子、10BASE-TのEthernetインターフェース、K56flex対応のFAXモデムなどを装備する。
本体サイズは幅323×奥行き265×厚さ51mm、重さは3.54kg(バッテリー内蔵時)。バッテリーはリチウムイオン電池を採用し、約2~3.5時間使用できる。
●アップル初の液晶ディスプレーを発表
同時に、同社初の液晶ディスプレーとして、15.1インチのTFTカラー液晶パネルを採用した『Apple
Studioディスプレイ』を発表した。価格はオープンプライス(同20万円台後半)、出荷は5月下旬。
半透明の筐体を採用、スタンド部は自由にアングルを変えられるほか、110mmの範囲で高さの調節も無段階で行なえる。ビデオ入力端子とS端子を装備。解像度は1024×768ドット、ディザリング処理により1670万色表示が行なえる。
本体サイズは、デスクトップスタンド使用時、幅394×奥行き249×高さ375~483mm。漢字Talk7.5.5以降を搭載したMacOS搭載機に対応している。
●iMac、日本での出荷は8月中旬
また、同社では、米国で6日に発表したコンシューマー向け製品『iMac』を、8月中旬にも出荷、価格は10万円台になるという。「ビジネス上のインフラに問題があった(原田社長)」として、コンシューマー市場への展開を事実上中断していた同社だが、iMacおよび'99年に予定しているノートパソコンを皮切りに、コンシューマー市場へも力を注いでいくとしてる。(報道局 井上哲郎)http://www.apple.co.jp/