このページの本文へ

オートデスク、『3D Studio MAX R2.5』と『Character Studio R2.0』を発売

1998年04月24日 00時00分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷


 オートデスク(株)は、ハイエンドユーザー向けの3Dグラフィックスソフト『3D Studio MAX』シリーズの最新バージョン『3D Studio MAX R2.5』と、『3D Studio MAX』シリーズ用のキャラクターアニメーション制作のためのプラグインソフト『Character Studio R2.0』を7月に発売する。



『3D Studio MAX R2.5』

 ハイエンドユーザー向けの3Dグラフィックスソフト『3D Studio MAX』シリーズは、映画やテレビの特殊効果やゲームのアニメーション制作などに広く使われており、'60年代に日本でも放映されたTVドラマ“宇宙家族ロビンソン”のリメーク版で、アメリカで今、話題の映画『Lost In Space』や、ネットワーク対応のRPG『Diablo』の制作にも利用されているという。



 記者発表の席では、『Lost In Space』の特殊効果を担当した、英国のスタジオThe Magic CameraのAlan Marques氏が、『Lost In Space』ではどのように実写映像と3Dグラフィックスアニメーションの合成を行なっているのか、デモを交えて解説した。『Lost In Space』では、小型宇宙艇の飛行シーンなどの3Dアニメーションに『3D Studio MAX R2』が使われているという。

Image created by Magic Camera for New Line Cinema
Image created by Magic Camera for New Line Cinema



 『3D Studio MAX R2.5』ではNURBS機能が強化されている。『R2』のNURBS機能をベースに、NURBS曲線上に別のNURBS曲線を描画する投影機能。NURBS曲面を曲面上に描いたNURBS曲線で切り取るトリム機能。1レールおよび2レール、サーフェース、UVロフト、複数以上のサーフェースをブレンドするマルチブレンドサーフェース機能などのNURBS機能が追加
されている。

 ほかにも、実写映像と3Dグラフィックスの合成を自動で行なう3Dカメラドッキング機能の追加や、“Quick Time 3.0”のファイルフォーマットにも対応となった。また、ゲーム制作向けに、ポリゴンのカットおよびスライス機能。ドラッグアンドドロップによるポリゴンへのマテリアル割り付け。VRMLのインポート機能なども追加された。

 WindowsNT Workstation 4.0またはWindows95用。ただし、Windows95では、システムリソースの関係で、プラグインなどの使用環境によっては動作しない場合があるという。価格は49万8000円。『3D Studio MAX R2』からのアップグレード版は3万円。『3D Studio MAX R1.x』からのアップグレード版が16万5000円。『3D Studio R1』~『同 R4』からのアップグレード版が28万5000円。『3D Studio VIZ R1』からのアップグレード版が24万5000円。アカデミック版が15万円。

 なお、“MAX R2.5 無償アップグレードキャンペーン”として、4月24日から『3D Studio MAX R2.5』の出荷日までに『3D Studio MAX R2』を購入したユーザーは、無償で『3D Studio MAX R2.5』へのバージョンアップが可能。また、“MAX R2.5 アップグレードキャンペーン”として、'98年9月30日までは『3D Studio MAX R2』から『3D Studio MAX R2.5』へのアップグレードが1万5000円で可能。

『Character Studio R2.0』

 『3D Studio MAX』シリーズ用のプラグイン『Character Studio』を使うことで、3Dのキャラクターアニメーションが制作できる。『Character Studio R2.0』では、従来の足跡によるアニメーション制作に加え、モーションキャプチャーデータの読み込み、モーション編集、モーションのブレンドなどが可能になっている。

 『3D Studio MAX R2』以上に対応で、価格は19万8000円。『Character Studio R1.x』からのアップグレード価格は7万円。アカデミック版は5万円。また、“CS2 バージョンアップキャンペーン”として、『Character Studio R2.0』の出荷日までに『Character Studio R1.x』を購入したユーザーは、3万8000円で『Character Studio R2.0』へのバージョンアップが可能。なお、7月に出荷されるのは英語版になるが、日本語版が完成しだい郵送で届けられることになっているという。(報道局 中山実)

http://www.autodesk.com/japan/

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン