(株)ヒューコムは、米国のセキュリティー認定会社International
Computer Security Assosiation社(ICSA)と代理店契約を締結したと発表した。ICSAの行なっている、企業のネットワークセキュリティーの認定や監査といったサービスを日本国内で提供していく。
ICSAの行なっている認定サービスは、ファイヤーウォールなどのインターネットとの接続サーバーに対しての外部からの安全性を検査する“Perimeter検査”、重要データのセキュリティー・ポリシーや電源、データのバックアップシステムなど組織内部のセキュリティー度を検査する“内部監査”、“Perimeter検査”と“内部監査”を合わせて、Webサーバーの安全性を認定する“Web認定”などがある。費用は“Perimeter検査”が64万円から、“内部監査”が32万円から、“Web認定”が200万円から。
“Web認定”で認定を受けると、認定ロゴマークを自社のホームページ上に掲載でき、セキュリティーの向上に加えて、オンラインショッピングサイトなどではお客に対して信用性をアピールできるという。“Web認定”は1年間有効で、最初に“Perimeter検査”と“内部監査”で認定を受けたあとにも、年2回のスポット検査が不定期に実施される。また、2ヵ月に一度、セキュリティー情報のメールが配信される。“Web認定”を継続する場合は、再認定を受ける必要がある。
ICSAでは、監査や認定作業しか行なっていないが、ヒューコムでは、セキュリティーネットワークの監視、運用、分析を行なうサービス“ERS(Emergency
Responese Servise)”や現状のネットワークセキュリティーの問題点を検出してコンサルティングを行なう“Security
Hole Scanning Service”など、認定を受けるために必要なサービスも同時に提供していくという。
なお、ICSAは'98年1月に日本事務所をオープンしており、4月末には日本法人として日本アイ・シー・エス・エー(株)を設立する予定。今後はシステムに対する認定だけでなく、セキュリティー専門のエンジニアの認定も行なっていく。同社とヒューコムは協力して、日本での認定サービスを広めていくという。
ヒューコムの佐藤英明社長は今回の代理店契約の締結について「入り口を広げる(効果がある)」と語り、今後、日本におけるセキュリティー意識の向上に貢献するであろうという考えを示した。同社では、初年度は約100社を対象に、10億~20億円の売上を見込んでいる。(報道局
中山実)
http://www.hucom.co.jp/