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“Gigabit Ethernet Alliance”議長のTony Lee氏が記者会見

1998年04月16日 00時00分更新

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 Gbit Ethernetの規格制定を進める“Gigabit Ethernet Alliance”議長のTony Lee(トニー・リー)氏が来日し、Gbit Ethernetの展望について語った。同氏は、米ノーテル社、米Voice Message exchange社、米サン・マイクロシステムズ社などを経て、'96年にGigabit Ethernet Allianceの議長に就任した。また、現在は'米Extreme Networks社のプロダクト・ライン・マネージャーも努めている。



 「Gbit Ethernetの技術開発では、3つの団体が連携している。IEEEと私が議長を務めるGigabit Ethernet Alliance(GEA)と、相互接続性を検証するGigabit Ethernet Consortium(GEC)です。IEEEの802.3ワーキンググループは、Ethernetの規格を担当しているが、3ヵ月に1回しか会合を行なっていないので、実際に規格を作っているのはGEAで、IEEEが、それを承認するというかたちをとっている。そして、ニューハンプシャー大学にあるGECが、中立的な立場で技術的な検証を行なっている」

 「Fast Ethernetの時には、IEEEのワーキンググループが規格に関する第1回目の投票を行なったのが'94年半ばだが、その前に米サン・マイクロシステムズなどが製品を発売してしまったために、相互接続性の問題を解決するのに1年半もかかってしまった。その反省から、Gbit Ethernetでは、ワーキンググループが規格を決めてから製品が発売された。この点が、Fast Ethernetと異なりスムーズに規格制定が進んでいる要因だと思う」

 「6月23日に、IEEEで、802.3プロトコルとMAC仕様の1000Mbpsへの拡張や、1000BASE-LX、1000BASE-SX、1000BASE-CXの仕様を定めた“802.3z”が正式決定する。また、その6~9ヵ月後に、1000BASE-Tの仕様を定めた“802.3ab”が、制定される予定だ」

 「Gbit Ethernetの市場予測に関しては、アメリカのさまざまな調査会社がデータを発表しているが、'98年に3~5億ドル(約390億~650億円)の市場が、2000年には10億~30億ドル(約1300億~3900億円)へと拡大すると予測されている。また、米IDCの予測では、そのうちLAN Switchが80パーセントを占めると予測しており、この点が、主にHubが売れたFast Ethernetとは異なる点だ」と同氏は語った。(報道局 佐藤和彦)

・IEEE
 http://www.ieee.org/

・Gigabit Ethernet Alliance
 http://www.gigabit-ethernet.org/

・Gigabit Ethernet Consortium
 http://www.iol.unh.edu/consortiums/

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