トレンドマイクロ(株)は、英シンビアン社が携帯端末用に開発しているOS『EPOC』上で動作する6種のウイルスが発見されたと発表した。同社の発表によると、発見されたウイルスは、一種のジョークプログラムで、システムの破壊する悪質なものではなく、今のところ感染被害の報告もないという。ただし、キーボード操作を無効にするなどの実害を与えるものもあり、警戒を呼びかけている。発見されたウイルスと機能は下表の通り。
名称 | 機能 |
EPOC_ALARM | ランダムな間隔で警告音を鳴らしつづけ、バッテリを消費させる。 |
EPOC_ALONE.A | “Warning--Virus”(警告:ウイルス)の表示。ユーザーのキー操作を奪う。“Leave me alone”(放っといてくれ)とタイプするまで、一切のキー操作を受け付けない。 |
EPOC_BADINFO.A | EPOCの所有者情報を“Some fool owns this”(どこかの馬鹿がこれを所有しています)に置き換える。 |
EPOC_FAKE.A | ディスクフォーマットを行なう画面が現われる。ただし、実際のフォーマットは行なわない。 |
EPOC_GHOST | ランダムに“Everyone hates you”(誰もがおまえを憎んでいる)というメッセージを表示する。 |