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eビジネス管理の次は、パーベイシブデバイス管理

チボリ、PalmやWAP対応携帯電話などの管理ニーズに対応した製品を発表

2000年08月08日 20時49分更新

文● 編集部 高島茂男

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日本チボリシステムズ(株)は東京・東京国際フォーラムにおいて、8日と9日にプライベートショー“Planet Tivoli”を開催している。8日、サービスプロバイダー向けの会員管理ソフト『Tivoli Internet Services Manager』、PalmやWAP対応携帯電話など、いわゆる“パーベイシブデバイス”の管理を行なうソフト『Tivoli Personalized Services Manager』を発表した。午前中には、米チボリシステムズ社の会長兼CEOであるヤン・リンデロー(Jan Lindelow)氏が講演を行ない、ブロードバンドやパーベイシブデバイスの管理がeビジネスの管理の次にくる波だと語った。


ブロードバンドやパーベイシブデバイスへの対応が鍵

リンデロー会長は、「新しいeベースのマーケットがあらゆる分野でみられる。ASPや音楽配信など新しい可能性、ビジネスチャンスも登場してきた」、「ゲームのルールも日々変化している。ブリック&モルタルか、ブリック&クリックか、それ以外でいくのか選択を迫られる。いずれを選ぶにしても、効果的に技術を活用することが絶滅を免れる方法」と、技術をいかに自分の物とし、それを管理していくかが鍵だと説いた。

米チボリシステムズのリンデロー会長

「eビジネスの管理は、eビジネスが本来もっているポテンシャルを引き出し、本当のビジネスの価値に変える。eビジネス管理の次には2つのプロセスがある。1つはブロードバンド。もう1つはパーベイシブデバイスの登場だ。これらを管理していくことで他社と差別化できる」と、メインフレーム、クライアント・サーバー、eビジネスと来た管理がどんどん複雑化していく中、次はパーベイシブデバイスをいかに管理していくかが重要になると語った。


チボリもニーズにあわせて多様な管理を提供していく

午後の記者会見では、従来のエンタープライズ製品とあわせて、そこで得たノウハウを中小企業向けの製品開発に活かしていくことや、新たな分野としてストレージ管理、セキュリティー、パーベイシブデバイス管理の製品を順次出荷していくことが説明された。

その1つとして、日本チボリシステムズは同日、サービスプロバイダー向けの会員管理ソフト『Tivoli Internet Services Manager』(TISM)、PalmやWAP対応携帯電話など、パーベイスブデバイスの管理を行なうソフト『Tivoli Personalized Services Manager』(TPSM)を9月30日に出荷開始することを発表した。

TISMは、サービスプロバイダーの加入者情報の管理や提供サービス内容の管理を行なえる。もう一つのTPSMはパーベイシブデバイスの管理や識別、ソフトウェアの配信などを行なえるという。PCのみの管理であればTISMだけで対応できるが、パーベイシブデバイスに対応したい場合、TPSMが必要となる。

価格はTISMが95万5000円(1000加入者)~、TPSMが159万2500円(1000加入者)~。

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