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東芝、低音ポリシリコンTFT液晶表示装置へのSRAM内蔵技術を実用化

2000年08月03日 20時39分更新

文● 編集部

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(株)東芝は8月2日、反射型カラー低温ポリシリコンTFT液晶表示装置のSRAM内蔵技術を実用化したと発表した。 今後、同技術を搭載した液晶表示装置を、次世代携帯電話向けに開発する。

実用化となった反射型カラー低温ポリシリコンTFT液晶表示装置

今回実用化した、反射型カラー低温ポリシリコンTFT液晶表示装置へのSRAM内蔵技術は、電子移動度の高いポリシリコンの特性を活かすことで、各ドットにSRAM型メモリーを形成したもの。液晶表示装置へ組み込まれたSRAMは、RGB各1bitのデータを保持できるため、 そのデータだけで、 天気予報やメールなどの静止画像を8色(赤、緑、青、シアン、マジェンタ、黄、白、黒)で表示できる。同技術では、静止画像表示時に、周辺回路へのアクセスやデータ読み取り、画素への書きこみが不要となるため、液晶表示装置部の待機時(静止画表示時)消費電力が同社比で約50パーセント削減できたという。同技術を採用することで、携帯電話の待ち受け時間(条件:電池定格3.7V、 650mAh、従来の連続待ち受け350時間の場合)は、約23パーセント向上することになるという。

実用化に成功した液晶表示装置の主な仕様は、表示方式が反射型カラー低温ポリシリコンTFT方式。画素数は横144×縦176で、画素ピッチは0.240mm。画面サイズは、2.1型。階調は、16階調/4096色。消費電力は、全画面4096色動画表示時が約25mW、全画面8色静止画表示時は約1.3mW。

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