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矢野経済研究所、2000年版世界のモバイルコンピューティング産業白書を発表

2000年08月03日 19時54分更新

文● 編集部

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独立系市場調査会社である(株)矢野経済研究所は8月2日、2000年版世界のモバイルコンピューティング産業白書を発表した。同報告書では、世界の携帯電話市場の動向と将来展望を解説し、世界の携帯電話メーカーの戦略を分析しているという。

その概要によると、'99年の世界の携帯電話市場は5兆8320億円で、前年比123%増となった。2000年は128%増の7兆4360億円の高成長が見込まれるという。

携帯電話の価格は、国内では約3万円程度で推移し、海外では2万円強、工場出値はその半分が相場という。これはGSM(global system for mobile communication)方式の量的なメリットと部品価格差によるものという。日本では一早くスマートフォン市場が立ち上がっており、端末価格の平均はむしろ上昇傾向を示しているという。

2001年以降は、2001年が115%、2002年が111%と成長は緩やかになるという。これは第3世代携帯電話市場を前にして、ユーザーの買い替えニーズが鈍化すると予想されるからである。2003年以降、データ通信用のスマートフォンが世界的に拡大し、再び市場が大爆発し始めると考えられ、2003年には、世界の携帯電話市場は10兆円に到達するとしている。

端末台数ベースでは、2000年で約3億6300万台、2003年で約5億6300万台と予測する。各種半導体不足、中国買い替え需要の低さなどを見越し、やや低めの予測となったという。

なお、同調査は、2000年2月~7月に、国内モバイル端末メーカー13社と海外モバイル端末メーカー13社などを対象に行なわれた。

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