トレンドマイクロ(株)は8月2日、ウイルス対策ソフト『ウイルスバスター』の最新版『ウイルスバスター2001』を9月8日に発売する。
『ウイルスバスター2001』パッケージ |
外部からの不正アクセスを防止する“パーソナルファイアウォール”機能を新たに搭載
ウイルスバスター2001は、従来のウイルス対策機能に加え、ネットワークで送受信されるパケットを監視する“パーソナルファイアウォール”機能、プログラムを常に最新状態に保つための“インテリジェントアップデート”機能、2種類のユーザーインターフェースを搭載している。
パーソナルファイアウォールは、送受信時のパケットを監視する機能で、任意のIPアドレスとポート番号を登録すると、そのIPアドレス/ポート番号のからのアクセスを遮断できる。例えば、外部から送られてきた“トロイの木馬”のようなハッキングツールをユーザーが誤って起動してしまった際に、外部からの不正アクセスを防止できるという。
パーソナルファイアウォールの設定画面 |
トロイの木馬のようなハッキング用ファイルは、従来からのウイルス探索機能で検知できるようになっているが、ユーザーがウイルス対策を行っていないときにハッキング用ファイルを受け取り、誤って作動させてしまった場合、パーソナルファイアウォールを利用して不正アクセスからユーザーのマシンを保護する役割を果たす。
一般ユーザーは、不正アクセス元のプロトコルの種類やIP、ポート番号がわからないケースが多いため、有害と思われるトロイの木馬のIPアドレスやポート番号を、あらかじめデータベース化して登録しているという。
アップデートのタイミングを自動的にメッセージ表示
インテリジェントアップデート機能は、ウイルスバスター2001を起動すると、PCがインターネットに接続されているかどうかを検知する。接続されている場合は、自動的にトレンドマイクロサーバーにアクセスし、最新パターンファイルが更新されているかをチェックして、最新パターンファイルやウイルス検索エンジン、プログラムの最新バージョンをダウンロードするようメッセージを表示する仕組みとなっている。
インテリジェントアップデート設定画面 |
ユーザーインターフェースは、メイン機能のオン/オフ設定が可能な初心者向けの“Easyモード”と、各種検索機能やアップデート機能などを詳細設定できる中/上級者向け“Advanceモード”の2種類が用意されている。
Easyモードインターフェース |
Advanceモードインターフェース |
そのほか、Zip形式で圧縮されたファイルを自動的に展開し、ウイルスを検出処理した後、再度ファイルを元のZip形式に復元する“Zipスクリーン”機能を搭載する。
対応OSはWindows 95/98/2000/NT4.0で、Windows Meにも対応予定。価格は8500円。
「パッケージビジネスはやめない」と渡部取締役
本日都内ホテルで行なわれた記者発表会で、同社取締役の渡部敏弘氏は、「最近、“トレンドマイクロはパッケージビジネスをやめてサービスビジネスにフォーカスするのか”という質問をよく受けるが、われわれが目指しているのは、企業ユーザー、一般ユーザーを問わず、使いやすく安心な製品を供給すること。その供給方法がパッケージ販売でありサービスだ。ユーザーがウイルスに対応できる道を作るのが最大の使命であり、今後もユーザーに必要な製品、サービスを提供していく」としている。
同社取締役の渡部敏弘氏 |