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【レビュー】エントリーユーザーに最適なバランスの取れたスペック──『Presario 3583』

2000年08月01日 16時33分更新

文● 編集部 小林久

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『Presario 3500』シリーズは、コンパックコンピュータ(株)の省スペースデスクトップだ。同ラインナップは、縦置きの本体に回転式のポートカバー(クリエイティブウィンドウ)を配した特徴的なデザイン、最下位モデルが7万円台、PentiumIIIプロッセッサー/4倍速CD-R/RWなどを備えた最上位モデルでも10万円台半ばで購入できる高いコストパフォーマンスを特徴としている。

コンパックの省スペース型デスクトップ『Presario 3583』。縦置き/横置きの両方が可能』

夏商戦モデルは、最下位モデル『Presario 3571』(価格7万9800円)から、PentiumIII-750MHzを搭載した最上位モデル『Presario 3591』(同16万9800円)まで、計5モデルをラインナップする。今回、評価用に、4倍速CD-R/RWドライブを搭載した上から数えて2番目のモデル『Presario 3583』を借用できたので紹介しよう。

気楽にマルチメディアを楽しめる豊富な機能

Presario 3583は、PentiumIII-600EMHz、標準64MB(最大512MB)メモリー、容量30.0GBのHDDを搭載。チップセットはビデオ機能を統合したIntel 810Eを使用する。このほか、V.90/K56 flexに対応した56kbpsモデム、Sound Blaster Pro互換のサウンド機能などが基本的な機能となる。端子類は前面に、抜き差しする頻度が比較的高いマイク/ヘッドホン端子と2つのUSBポート、背面にパラレル、LINE-IN/OUT、CRT端子、PS/2キーボード/マウス、DVIポート、2つのIEEE1394ポートを装備する。シリアルポートがない点、液晶用のデジタルインターフェイスを備えている点などが特徴的だ。

本体前面のポート類は、回転式のカバーの下に装備
背面にはパラレルポートやIEEE1394ポートを装備。シリアルポートはない

Presario 3583のお買い得感をいっそう高めているのが、豊富な内蔵ソフトだ。動画編集ソフト(Ulead Video Studio 4)は、1394ポートを使って入出力、CD-R/RWドライブに作成したデータを保存するなど、本体機能をフルに利用したDV編集環境を実現する。

ビジネス/マルチメディアソフトも豊富だ。Microsoft Office 2000 PersonalやCD-R/RWライティングソフトのB's Recorder/B's CLIP、地図ソフトの『ゼンリン電子地図ZII』がプレインストールされているほか、画像編集ソフトの『Adobe Photo Deluxe 4.0』や辞書ソフトの『岩波国語辞典』などがCD-ROMとして付属する。

Presario 3583は、十分な基本スペックと豊富な内蔵ソフトを備えつつ、実売価格も10万円台前半と安価に抑えられており、入門者を中心に広く勧められる製品と言えるだろう。なお、モニターには15インチ/17インチ平面CRT/15インチTFT液晶が用意されており、同社の運営するDirectPlusでは、標準モニターが17インチ平面CRT。15インチCRTがマイナス2万円、液晶モニターがプラス6万円となっている。

付属キーボード。各種マルチメディアボタンは珍しくなくなったが、ボリュームボタンなど便利なのは確か。安価なためか、打鍵感はもう一歩
拡張スロットはPCI×3本を装備。そのうちのふたつはIEEE1394ボードとモデムボードが占有している
その裏面にはHDDユニットがある。評価機ではWestern Digital製のものが用いられていた

主な仕様
CPU: PentiumIII-600EMHz
メモリー: 標準64MB(最大512MB)、DIMM×2
HDD: 30GB(Ultra-ATA/66)
CD-R/RW: 4倍速書き込み4倍速書き換え/32倍速読み出し
チップセット: Intel810E
ビデオチップ: Intel810E
最大解像度: 1600×1200ドット/256色
サウンド: SoundBlaster Pro互換
通信: 56kbpsモデム
スロット: PCI×3(うち空きスロット×1)
サイズ: 幅86×奥行き340×高さ300mm
重量: 6.8kg
OS: Windows 98 Second Edition
DirectPlus価格: 18万9800円(17インチ平面CRT/スピーカー付属)

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