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「会員数、アクセス数、顧客満足度でナンバーワンを目指す」――NEC、BIGLOBE4周年を記念しシンポジウム

2000年07月27日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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日本電気(株)の社内カンパニーであるNECソリューションズは27日、同社のインターネット接続サービス“BIGLOBE”の4周年を記念したシンポジウムを都内で開いた。NECはネット企業への脱皮を進めており、BIGLOBEはネット展開の軸として重要視している。シンポジウムでは、26日に発表した月額2000円の定額サービスについても触れながら、「パートナーと協力し、会員数、アクセス数、顧客満足度の3つでナンバーワンを目指す」と意気込んでいた。

 都内で開かれた“BIGLOBE4周年記念シンポジウム”
都内で開かれた“BIGLOBE4周年記念シンポジウム”



シンポジウムでは、NECソリューションズ・BIGLOBEサービス事業本部長の芳山憲治氏があいさつ。「NECで昨年9月、BIGLOBEを全社のドライビングフォースと位置付け、ネット事業を推進してきた。2002年に会員1000万人を達成するため、年間600億円規模の投資でテレビCMやインフラ強化を進めていく。金に糸目を付けずにバンバン打って出ていきたい」と語った。今後はブランド力を一層押し出し、ISP(Internet Service Provider)事業に加えグループウェアなどのASP(Application Service Provider)事業も拡大していくという。

 NECソリューションズ・BIGLOBEサービス事業本部長の芳山憲治氏 NECソリューションズ・BIGLOBEサービス事業本部長の芳山憲治氏



続いてNECソリューションズ支配人の小見山太洋氏がBIGLOBEの将来について講演した。

 NECソリューションズ支配人の小見山太洋氏 NECソリューションズ支配人の小見山太洋氏



小見山氏は「4年前、“パソコン通信+インターネット”を掲げてスタートしたBIGLOBEは、“ホームコミュニティ”“にぎわい”などその都度新しいコンセプトを積み上げて発展してきた。その結果、今では300万人超の会員を擁する国内最大級のISPに成長した」と胸を張った。

4周年を記念して行なったアンケートによると、会員の年齢構成は40歳代以上が4割を超えており、「一部の先進層から一般へとユーザーが移りつつある」と見ている。そこで次のコンセプトには“E-MYライフ”を掲げた。すでにネットが生活の一部として定着していることから、「ユーザーの生活の質を高める」(小見山氏)ような生活密着型のコンテンツやサービスを提供していくという。

その上で目指すのが会員数、アクセス数、顧客満足度(CS)の“3つのナンバーワン”。定額料金制の導入で会員増に弾みをつけるほか、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)との“ダブル入会キャンペーン”、(株)読売新聞社提供のジャイアンツ情報サイト、イーベンジャパン(株)とのオークションサービスにおける提携など、パートナー企業との協業をてこにしてネットサービスのトップ企業を目指していくという。

このために同社ではBIGLOBE拡大へ経営資源を集中。精鋭エンジニアを移してブロードバンドとモバイルへの対応を急がせるほか、事業部の人員も大幅に増員。さらに600億円規模の積極的な投資で事業環境を整備する。小見山氏は「BIGLOBEはオープンでグローバル。パートナー企業との協業で新ビジネスを創出し、お互いにもうかるような“Win-Win Relation”を実現したい」と意気込んだ。

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