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米パケットビデオが日本法人を設立、携帯電話・PDA向け動画配信技術を販売

2000年07月25日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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動画配信ソフト開発の米パケットビデオ社は24日、日本法人“パケットビデオ・ジャパン株式会社”を設立し、国内での営業活動を始めると発表した。携帯電話や携帯情報端末(PDA)向けのインターネット動画を配信を行なうコンテンツプロバイダーや通信事業者などに、MPEG-4対応のエンコード/デコードソフトなどを販売する。設立は2000年6月8日で、資本金1000万円は米本社全額出資による。代表取締役社長はスティーブン・バーグ(Steven Berg)氏が務め、従業員数は2000年末までに25名まで増やす予定。オフィス所在地は東京都・港区。

代表取締役社長のスティーブン・バーグ氏。'97年から'99年まで、ソニーのビジュアル・コミュニケーション製品グループの副社長を務め、'99年にパケットビデオ社に入社。米本社でキャリア・サービス担当の上級副社長を務める 代表取締役社長のスティーブン・バーグ氏。'97年から'99年まで、ソニーのビジュアル・コミュニケーション製品グループの副社長を務め、'99年にパケットビデオ社に入社。米本社でキャリア・サービス担当の上級副社長を務める



パケットビデオの製品は、コンテンツプロバイダー向けのエンコードツール『PVAuthor』、携帯機器メーカー向けのデコーダーソフト『PVPlayer』、コンテンツ配信サーバー管理ツールの『PVServer』の3製品。『PVPlayer』については、各種ASIC、DSPプラットフォームごとに最適化できる。圧縮規格にMPEG-4を採用し、64~128kbpsのデータ速度で毎秒10~15フレーム、現行の通信速度が9.6Kbpsの携帯電話の場合でも、毎秒3フレームでの再生が可能という。IMT-2000などの次世代通信規格をターゲットとしている。

米コンパックコンピュータ社のPDA『iPAQ Pocket PC』と(株)NTTドコモのデータカード型PHS『P-in Comp@ct』を使った動画配信のデモ
米コンパックコンピュータ社のPDA『iPAQ Pocket PC』と(株)NTTドコモのデータカード型PHS『P-in Comp@ct』を使った動画配信のデモ



北米では、CBSグループなど複数のコンテンツプロバイダーと共同で試験サービスを始めており、8月からはフィンランドでSONERA社と、秋には香港でSunday Cellular社と共に試験サービスを開始する。国内でも、今後コンテンツパートナーを求め、今年の第4四半期(10月~12月)にも試験サービスを開始する予定という。

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